それから半年の歳月が流れた。
アタシ達は揃って中学2年生になった。
ミキとトオルとは引き続き同じクラスになったのだが、マリとはクラスが別になった。
クラス分けの掲示板を見つめながら、アタシはふと、父親が高橋にお金を貸した事を思い出した。
あれから、高橋の会社は立ち直ったのだろうか…。
マリは特別変わった様子もなく、いつも明るく振舞っている。
ミキから聞いた話を思い出すと、どうなったのか知りたい気持ちが徐々に湧いてくる。
アタシはクラス分けの掲示板を見ていたその足で別のクラスになったマリの元を尋ねた。
「マリ、クラス別々になっちゃったね。」
「何で、マリだけって感じ。ユウやミキとも離れちゃうなんて…。でも、ユウとミキは双子だけにクラスまでずっと一緒なんだね。」
笑いながら明るく話すマリを見る限り、高橋の会社も問題ないのだろうか…。
「ねぇ、マリ。お父さんの会社って儲かっているの?」
唐突過ぎると思いながらマリに尋ねた。
「どうだろ?でも、お父さんずっと仕事しているみたい。なんか、この前新しい機械が入ってさ。マリは全然分からないんだけど、お父さんは、この機械で仕事が増えるって喜んでた。」
(マリのお父さん、新しい機械買えたんだ…。)
アタシは心のどこかで少し安心できた。
父親がお金を貸したのも報われそうだ。
しかし、そんな喜びも束の間、マリの父親=高橋は再びアタシの家を訪れてくる事になる。
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