「ただいま。」
特に何も感じる事もなく家に帰ったアタシに、戻ってくるのを待っていたかのように2階からミキが階段を走って降りてきた。
「ユウ、ちょっと来て!」
「なによ?どうしたのよ。」
「いいから、2階上がって!」
ミキに腕を引っ張られて、アタシはそのまま2人の部屋に連れて行かれた。
そして、今日マリの父親である高橋が来た事、お金を借りに来た事をミキから聞いた。
「そう。で、お父さんはお金貸すって?」
「すぐに用意できないから1週間待ってほしいと言ってた。」
「お父さんも、人が良すぎるよね。500万なんてお金、1週間で用意できるのかなあ?」
「分かんない。でも、お父さんなら貸すって言うと思った。」
「お父さんなら貸すって言うだろうね…。しかし、マリのお父さんも大変なんだね…。」
それからしばらく、学校に行っても特に変わった事はなく過ごした。
アタシとミキはマリと普通に過ごしている。
あくまで、大人同士の事情なので、子供のアタシ達には関係ない。
マリも多分アタシの家にお金を借りに来た事を知らないのだろう。
特に変わった様子もない。
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