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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第6回   6
「あ、ユウ。久しぶり。どうしたの、学校なんか来て。」


変な声掛けである。


学校なんか…という表現がまず間違っている。


アタシに今声を掛けたきた人物、サユリはアタシのクラスメートである。


三流女子高の中では勉強のできる方で、たまにしか来ないアタシになぜか興味があるらしく、アタシが登校すると一番に声を掛けてくる。


サユリはアタシの事を友達とでも思っているかもしれないが、アタシにとってサユリなんてどうでもいい。


でも、今日は違った。


「サユリ、実は昨日、変な奴に会ったんだ。で、なんだか気持ち悪いから気晴らしに学校に来た。」


「変な奴って?百戦錬磨のユウが変って言うのだから相当ね。」


サユリはアタシの話に目を輝かせた。



アタシは何気なく、昨日会った、アキという女の事を話した。


「ふーん。」


食いつきが良かった割には反応が鈍いな。


まぁ、アタシは気晴らしが出来ればそれでいいけど…。


「多分ね、それはユウが褒められたからじゃない?ほら、ユウに対してあまり、いい印象持っている人っていないじゃん。ユウが強い目をしているなんて珍しい事言われたから
気持ち悪いというか、違和感を感じるんじゃない?」


「お前、結構ひどい事言うよな。」


「ごめん、気に障った?」


「いいや。」


アタシはこの時、サユリに話してよかったと心の中で思った。


確かに、いつも1人で夜の街を徘徊しているアタシにいい印象を持っている奴なんている訳がない。


もし、アキがアタシを持ち上げるだけの事を言っていたなら、全く興味が沸かなかったと思う。


強い目をしている…どうゆう事だ?


褒められているのか、馬鹿にされているのか。


本当に意味が分からない。


だから、心のどこかに“楽しさ”を感じているのかもしれない。


今日、夜…昨日の公園で…アキという女は本当にアタシの事を待っているのだろうか…。


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