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500万とメンソールと17歳のアタシ
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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ
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作者:北村 裕志
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第57回
57
ある日曜日。
その日、アタシは所属しているバレーボール部の練習で学校に来ていた。
ミキは水泳部に所属しているが、今日は練習が休みの為、自宅で1人、暇をもてあましていた。
父親も、仕事が休みという事で自宅にいたのだが、昼下がりになり突然の訪問者が我が家にやってくる。
『ピンポーン。』
インターホンが鳴り、母親が玄関まで歩いていく。
その時、ミキは2階の自室から出て、『誰か来たのかな?』と思い、階段の上から見える玄関を覗いていた。
玄関には、頭は少し薄く小太りで、日焼けして真っ黒な顔をした中年男がスーツを着て立っている。
ただ、普段スーツを着ていないのだろう。ミキから見ても、申し訳ないがあまり着こなせてはいなかった。
「突然の訪問で、申し訳ありません。先日ご連絡させて頂きました高橋と申します。」
「いつもお世話になっております。主人もおりますので何もないですが、さあ、どうぞお上がりくださいませ。」
(高橋…?高橋…??もしかして…。)
ミキはある事を思い出し、高橋と名乗る男が促された部屋まで静かについていった。
部屋の中では、父親と高橋と名乗る男が話を始めている。
「いつも、ユウとミキがお世話になっています。」
「いえ、とんでもない。こちらこそマリが仲良くしてもらっているようで…、マリもいつも喜んでおります。」
(やはり…。)
高橋と名乗る男。
ミキの思惑通り、クラスメートのマリの父親だった。
(確かマリのお父さんは社長さんだったよね。お父さんにどんな用事があるのだろう…。)
ミキは、両親にバレないように、父親と高橋がいる部屋の隣の部屋へ移動し、聞き耳を立てた。
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