「ユウ、歩けるか?」
「うん、もう大丈夫だよ。」
「今日はあまりにも寒いから、ちょっと行こうか。」
アキはそういうとベンチから立ち上がった。
アタシもアキに続いてベンチから立ち上がる。
アタシはアキの後ろについて歩いていった。
アキは細い路地に入ると、いつもの店の前に立ち、扉を開けた。
アタシも一緒に中に入って行く。
「いらっしゃい。あら、ユウちゃん久しぶりね。元気してた?」
中に入ると同時に真梨子の声が耳に入ってくる。
「うん、元気にしてたよ。」
「相変わらず、客いねーな。潰れるんじゃないか?」
アキが真梨子に話しかける。
「そう思うなら、誰か連れてきてよ。」
「連れてきたじゃねーか。」
「そうね。ユウちゃん、オレンジジュースでいい?」
「うん、いいよ。」
「今日はこっちのテーブルに座るよ。」
アキはいつものカウンターではなく、少し離れたテーブルに腰掛けた。
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