何か言葉で表現できない孤独感がアタシの心を奪ってゆく…。
何だか、とっても寂しい。
ただ、ひたすらに寂しい…。
ふと、気が付くと公園の入り口に立っていた。
いつもの…、あの公園…。
アタシはゆっくりと公園の中に入る。
まだ、子供達が遊具を使って遊んでいる。
男の子も女の子も一緒になって走り回っている。
(アタシにもこんな時代があったよね…。トオルと、そして…。)
いつものベンチを見ると、誰も座っていない。
まだ、アキは来ていないようだ。
(そうだよね。いきなり呼び出したからね…。)
アタシは静かにベンチに座ると、そのまま下を向いた。
上を向いていると、泣いていたのがばれるから…。
(寒い…。)
(気付いたら、もう年末だよね。
世の中は、せわしなく動いているけど、アタシにはただ寒さだけが感じる。
とても、寒い…。
来年はいい年になるかな…。
いい年って何だろう…。
サユリを傷つけ、トオルがいないアタシにいい年って来るのだろうか…。
そんな事を考えていたら、また涙が出てきたよ。
涙でにじんで何も見えないよ。
アタシが何をしたっていうのよ…。)
ただただ、寒さと寂しさだけを感じていたアタシは、ふと自分の右側に何か気配を感じた。
「今日は一段と寒いな。」
アタシは溢れる涙を拭うと、声に向かって顔を見上げた。
「電話くれてありがとな。」
アキが声を掛けてくる。
「…アキ。ユウには…、幸せって来るのかな…。」
「どうしたんだ?何かあったのか?」
「実はね…、ユウには、トオルって彼氏がいたんだ。幼なじみなんだけど…、とっても弱虫で、ユウがいないと何も出来なくて…。とっても頼りないんだ…。」
「…。」
「でも…、頼りないって思っていたのは、ユウだけだったんだ…。ほんとはすごくユウの事大切にしてくれていて、すごく考えてくれていて、悩んでくれていて……。ずっと支えていたのは、ユウではなくて、トオルだったんだ……。ユウはその事に気付いたんだ。ついさっき…。ユウは大切な人をまた1人失ってしまったんだ…。」
アキは黙って聞いている。
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