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500万とメンソールと17歳のアタシ
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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ
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作者:北村 裕志
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第5回
5
「何でそんなこと、お前に言わなきゃならないんだ?だいたい、お前誰なんだ?」
「私はアキ。ユウ、別にお前を警察に連れて行こうなんて思ってねーよ。」
「じゃあ、何でユウの肩を掴んだんだ?」
「お前が…強い目をしているからだ。」
アタシにはアキという女の言いたい事がよく分からなかった。
「なんだよ、それ。意味分かんねーよ。用がないならユウは行くから。」
アタシは立ち上がって、アキをおいてそのまま歩き出そうとした。
「私はね、人を見た目や上辺だけで判断なんてしなんだよ。愚かな奴ほど見た目で判断する。ユウ、お前は強い目をしている。明日また、この公園に来い。」
「来る訳ねーだろ!いきなり会って、意味不明な事言う奴なんて信用できるか!バッカじゃなーい。」
アタシは、吐き捨てるように一気に話すと、そのまま少し小走りに公園を後にした。
翌日、アタシは気持ち悪かった。
なかなか眠れなかった。
(昨夜出会った、アキと名乗った女…。あいつは一体、何なんだ?いきなり強い目をしているとか言われても意味分かんねーし…。何がやりたいのか全く分かんねーよ。それならいっそ、警察に突き出された方がマシだよ…。)
心の中でそう思いながら、けれどしかし、同時にアタシの中に違う感情も少し芽生え始めていた。
(明日また、この公園に来い。)
明日=今日…公園に行ったら何があるのだろうか?
アキという女、訳分かんねーけど、ちょっと気になる。
もしかして、楽しい事が起こるかも?
どうなのかな。
結局、楽しめればアタシの“勝ち”。
(それにしても、今日は昨日の事もあって、なんだか気持ち悪いな。気分転換に学校でも行こうかな。)
アタシはこの日、適当にカバン1つ持って学校へ登校することにした。
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