Warning: Unknown: Unable to allocate memory for pool. in Unknown on line 0 Warning: session_start(): Cannot send session cache limiter - headers already sent in /var/www/htmlreviews/author/12272/12099/41.htm on line 4 500万とメンソールと17歳のアタシ
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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第41回   41
トオルと喫茶店で会ってから3日がたった。


最近アキにも会ってない。


電話もかけてない。


アキから連絡が来ることもない。


まぁ、アキはアタシの携帯番号知らないからね。


だが、アタシはアキを気にしていない訳ではない。


ただ、今のアタシにはサユリしか見えなかった。


「じゃあね、ユウ。また明日ね。」


微笑みながら手を振り、部活に向かうサユリを見送りながら、『今日もちょっと遊びに行こうかな。』と思っていた矢先、アタシの携帯が鳴った。


トオルからだ。


3日前に会った時、トオルは、『…近いうちに会うと思う…。』と言っていた。


本当に連絡してくるなんて…。


アタシはちょっと驚きながらも、電話に出た。






「…もしもし。トオルです…。」


相変わらずのか細い声。


「画面に名前出るから分かってるよ。」


「…あの、ユウちゃん、実は…、話があるのだけど…。」


「どうしたのよ。この前会ったばかりじゃん。まだなんかあるのか?」


アタシは、この時まだ、トオルの気持ちを理解してなかった。


いつものように弱々しいトオルの声だから、たいした事もないだろうと思っていた。


「うん、どうしても会って話したい事があって…。」


「ふーん、別にいいけど。」


「ユウちゃん、明日学校終ってから時間取れる?」


珍しい。


いつもは相手に合わせることしか出来ないトオルから時間を指定してきた。


「明日?また急ね。まぁ、ユウはいつも暇だから今日でも明日でもいいけど。」


「じゃあ、明日、この前の喫茶店で待ってるから…。」


「了解。じゃあな。」


こうしてアタシは翌日、またトオルと会うことになった。


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