「…僕と、ユウちゃんは…そ、その…、恋人同士だよね。」
「一応ね。」
「僕の事、本当は…、ど、どう思ってるの…。」
「どうって…、別に。どうしたの?急にそんな事言い出して。」
アタシは素っ気無い返事をした。
トオルの話し方はいつも通り弱々しく、確信を突いてこない。
「『別に』って…。僕達…、恋人同士だよね。ぼ、僕の事…。」
ずっと下を向いていたトオルは、顔を上げアタシを見つめた。
何か言いたそうな顔をしているが、いつもの事だ。
アタシはそう捉えていた。
「僕の事…、その…、す、好きじゃないの…。」
「どうだろ。」
「『どうだろ』って…、どうゆう事?」
「あんたのそのイライラさせる性格が治ればね。」
アタシは冷たく言い放った。
「…僕は…、そんなにユウちゃんに迷惑かけて…。」
「おまたせしました。ミックスジュースとレモンティーです。」
注文の品が届いた。
「まぁ、トオル。そんなに必死に話してないで、レモンティーでも飲みなよ。あと、今日はユウが奢ってあげるわ。いっただっきまーす!」
アタシは無邪気にミックスジュースを飲みだした。
トオルはレモンティーには口をつけずにまた下を向いてじっとしている。
何か言葉を探しているようだ。
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