Warning: Unknown: Unable to allocate memory for pool. in Unknown on line 0 Warning: session_start(): Cannot send session cache limiter - headers already sent in /var/www/htmlreviews/author/12272/12099/38.htm on line 4 500万とメンソールと17歳のアタシ
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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第38回   38
「…僕と、ユウちゃんは…そ、その…、恋人同士だよね。」


「一応ね。」


「僕の事、本当は…、ど、どう思ってるの…。」


「どうって…、別に。どうしたの?急にそんな事言い出して。」


アタシは素っ気無い返事をした。


トオルの話し方はいつも通り弱々しく、確信を突いてこない。


「『別に』って…。僕達…、恋人同士だよね。ぼ、僕の事…。」


ずっと下を向いていたトオルは、顔を上げアタシを見つめた。


何か言いたそうな顔をしているが、いつもの事だ。


アタシはそう捉えていた。


「僕の事…、その…、す、好きじゃないの…。」


「どうだろ。」


「『どうだろ』って…、どうゆう事?」


「あんたのそのイライラさせる性格が治ればね。」


アタシは冷たく言い放った。


「…僕は…、そんなにユウちゃんに迷惑かけて…。」


「おまたせしました。ミックスジュースとレモンティーです。」


注文の品が届いた。


「まぁ、トオル。そんなに必死に話してないで、レモンティーでも飲みなよ。あと、今日はユウが奢ってあげるわ。いっただっきまーす!」


アタシは無邪気にミックスジュースを飲みだした。


トオルはレモンティーには口をつけずにまた下を向いてじっとしている。


何か言葉を探しているようだ。


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