(アキと出会ってからもう2週間か…。その間、あまりにもいろんな事がありすぎた…。)
ここ数日、アキとは会っていない。
アキの事はもっと知りたいと思う気持ちが芽生えて来ているのだが、サユリが襲われた事、アキが風俗嬢で何か事情があるという事、彼氏であるトオルからの連絡…。
アタシの中にさまざまな思いが交錯しすぎて、整理しきれないでいた。
アタシはいつものように、制服姿でカバン1つ持って街を彷徨っている。
でも、今日は違う。
今日は、トオルと会う日だ。
トオルとはもう出会ってから10数年にもなる、いわゆる“幼なじみ”だ。
トオルは気が弱くて、頼りない男だ。
しかし…、アタシに何かあるたび、いつもそばにいてくれる。
優しい言葉を掛けてくれる。
そんなトオルからアタシを誘ってきたのは今回で2度目だ。
1度目は…、アタシ達が中学を卒業する1ヶ月ほど前の冬が終わり、春が始まる頃だった。
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