風が冷たい夜。
アタシは1人、考え事をしながら歩く。
先日真梨子の店に行った時、真梨子からアキは普段風俗嬢をしている事を聞いた。
しかも18の時、何かあったらしい。
アキの人生を左右する何かが…。
18の時に…。
(アキから言われた言葉…。同じ匂いがする…。もしかして、同じ過去を背負うもの同士と言う事なのだろうか…。)
アタシの足は自然とあの公園に向かう。
アキと初めて出会った時に連れて来られた公園…。
アキはいつもあの公園にいるのだろうか…。
またアキに会えたら…、もっと分かる事があるのだろうか…。
もっとアキに近づく事が出来るのだろうか…。
アタシの想いは…。
アタシの目に公園が見えてくる。
照明が寂しく辺りを照らしている公園には人影は少ない。
けれど…、ベンチに誰か座っているのが分かる。
タバコの煙がかすかに暗闇の空に漂っている。
アキだ。
アタシは静かにベンチへ近づき、そしてアキに話しかけた。
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