いきなり勢いよく扉が開く音。
「おい、そこで何やってるんだ!」
図太い声がアタシの耳に入ってきた。
スカウトマンの男は振り返ると、『オーナー!』と驚いた声を出し、即座にアタシの体から離れた。
「お前、何やってるんだ!さっさと表でとけ!」
オーナーと呼ばれた男が一喝すると、スカウトマンの男は慌てて外に飛び出していった。
「はー、はー。」
アタシは息の乱れと服装の乱れを必死に直そうとする。
オーナーと呼ばれた男は、ゆっくりと近づき、そしてアタシのそばに座ると、優しく声を掛けてきた。
「お嬢さん、歳はいくつだ?」
「…17。」
「そうか…、ここはお嬢さんが来るような場所じゃない。さっさと帰りな。」
「あの…、この店にアキって女が働いていませんか?」
「…残念ながら、アキはいないな。探しているのか?」
「…はい。」
アタシはオーナーと呼ばれた男の優しい対応に、思わず素直になってしまった。
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