「この店にアキって女が働いてない?」
アタシはいても立ってもいられず、部屋に入るなりスカウトマンに尋ねた。
「あのね、ここは風俗店ですよ。うちの従業員はみな身元保証した上で雇っているけど、従業員の事を気安くお話しする訳にはいかないんだよ。それとも何か事情があって探しているのかい?」
スカウトマンの男は優しく、それでいて、厳しく言い放った。
「アキは…、私の姉さんです!」
思わずアタシは、口から出まかせをスカウトマンの男に伝えた。
「そうかい…、では、残念ながら、この店にはアキという女は働いていないよ。」
「…分かった。ありがとう。」
アタシは少しガッカリしながら、席を立とうとした。
「ちょっと、待って!こちらの話も聞く約束じゃないか!」
「ユウは風俗で働く気なんてないから。」
「何を生意気な。ガキのくせに偉そうにするんじゃねーよ!」
スカウトマンの男は急に口調が変わり、いきなりアタシに襲い掛かった。
「ちょっと、何するのよ!離してよ!」
アタシの必死の抵抗もむなしく、男の強い力がアタシの体にのしかかる。
「いや、やめて!」
「おい、お前。大人をなめてんじゃねーぞ!この夜の街の恐ろしさを教えてやる!」
男がアタシの首に手を掛けようとしたその時だった。
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