Warning: Unknown: Unable to allocate memory for pool. in Unknown on line 0 Warning: session_start(): Cannot send session cache limiter - headers already sent in /var/www/htmlreviews/author/12272/12099/24.htm on line 4 500万とメンソールと17歳のアタシ
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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第24回   24
何気なく、街を歩き始める。


アタシの目に映るのは、風俗店。


ネオンで光り輝き、まるで自分を誇張しているかのような風俗店。


ひっそりと看板を出し、まるで自分を隠すような佇まいの風俗店。


この街のどこかの風俗店でアキは働いている。


何故だか分からないけれど、アタシは無性にアキが働いている風俗店を見つけたくなった。


「ちょっと、君。可愛いね。話聞いてもらえるかな?」


ちょうどスカウトマンらしき男がアタシに話しかける。


「ねぇ、アキって女、働いてない?」


「は?アキ?そんな女いないよ。」


「そう…、ありがとう。」


「誰か探してるの?じゃあ、ちょっと中に入って見て行きなよ。」


「入って見てもいいの?」


「いいよ。でも、こっちの話を聞いてくれないかなぁ。」


中に入れる!=アキを見つけられるかもしれないという思いが先行してしまい、アタシはスカウトマンに促されるまま、ある一軒の風俗店に入った。






ピンクの絨毯の先にある入り口にはカーテンが引いてあり、その脇に待合室らしき場所と、奥にはいくつかの部屋があるようだ。


待合室には、数人の男達が雑誌を読みながら順番を待っているのがカーテン越しに見える。


(マジきもい…。)


アタシはもちろん風俗店など入った事がない。


見るもの全てが気持ち悪く感じたのだが、アキがここのどこかにいると思うと、まず探したい気持ちが上回っていた。


「どうぞこちらへ。」


スカウトマンに促されて、アタシは受付の後ろにある小さな部屋に案内された。


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