何気なく、街を歩き始める。
アタシの目に映るのは、風俗店。
ネオンで光り輝き、まるで自分を誇張しているかのような風俗店。
ひっそりと看板を出し、まるで自分を隠すような佇まいの風俗店。
この街のどこかの風俗店でアキは働いている。
何故だか分からないけれど、アタシは無性にアキが働いている風俗店を見つけたくなった。
「ちょっと、君。可愛いね。話聞いてもらえるかな?」
ちょうどスカウトマンらしき男がアタシに話しかける。
「ねぇ、アキって女、働いてない?」
「は?アキ?そんな女いないよ。」
「そう…、ありがとう。」
「誰か探してるの?じゃあ、ちょっと中に入って見て行きなよ。」
「入って見てもいいの?」
「いいよ。でも、こっちの話を聞いてくれないかなぁ。」
中に入れる!=アキを見つけられるかもしれないという思いが先行してしまい、アタシはスカウトマンに促されるまま、ある一軒の風俗店に入った。
ピンクの絨毯の先にある入り口にはカーテンが引いてあり、その脇に待合室らしき場所と、奥にはいくつかの部屋があるようだ。
待合室には、数人の男達が雑誌を読みながら順番を待っているのがカーテン越しに見える。
(マジきもい…。)
アタシはもちろん風俗店など入った事がない。
見るもの全てが気持ち悪く感じたのだが、アキがここのどこかにいると思うと、まず探したい気持ちが上回っていた。
「どうぞこちらへ。」
スカウトマンに促されて、アタシは受付の後ろにある小さな部屋に案内された。
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