Warning: Unknown: Unable to allocate memory for pool. in Unknown on line 0 Warning: session_start(): Cannot send session cache limiter - headers already sent in /var/www/htmlreviews/author/12272/12099/22.htm on line 4 500万とメンソールと17歳のアタシ
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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第22回   22
「まぁ、ユウちゃんじゃない。今日は1人?いらっしゃい。どうぞ中に入って。」


この店のママ、真梨子が出迎えてくれた。


「アキは…、いない?」


「うん、今日は来てない。どうする?」


アタシは少し考えたが、そのままカウンター席に座る事にした。


「オレンジジュースでいい?」


「ありがとう。」


真梨子はアタシにオレンジジュースを差し出す。






「ねぇ、真梨子さんはアキと知り合ってからもう長いの?」


アタシは何気なく真梨子に話しかける。


「今から、2年ほど前かな。私はもともとこの街に住んでいたのだけど、家庭の事情で離れる事になってね…。2年前にやっと戻って来れたの。それでも女1人、どうしようかと悩みながら必死に頑張って、なんとかこのお店を出す事が出来たの。私がこの店を始めてすぐの頃、夜の街でアキと出会った。ユウちゃんと同じように1人で彷徨っていたわ。でもなんだか…、顔を見た途端、何だかほっとけない気がしてね。この店に連れてきたの。はじめは、何も喋ってくれなかった。でも、何度か声を掛けるうちにやっと心を開いてくれてね。それからは定期的にこの店に来てくれる様になったのよ。」


「そうなんだ…。」


アキも元々はアタシと同じだったのだろうか…。


(同じ匂いがする…。)


アキが以前アタシに言った言葉の真相はそんなところにあるのかもしれない。


「アキって普段は何してるの?」


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