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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第2回   2
そんな毎日だから、トラブルになる事もしょっちゅう。


「お前1人でいい気になるなよ。」


とか言われて、集団の男達に襲われる。


でも、アタシはトラブルになっても構わない。


襲われても自分が楽しければそれでいい。


結局、楽しめればアタシの“勝ち”なのである。


そんな感じに17年間生きてきた。


いや、そんな生き方になった。


どうしていつも1人かって?


いいや、アタシは1人じゃない。


アタシの背中には2人分の人生が乗っている。






アタシにはトオルって名前の彼氏が一応いる。


アタシが幼い時からずっと隣りにいる、幼なじみ。


頼りなくて、弱虫で…。


どうしようもない男。


もう十何年一緒にいるのかな。


でも、彼氏だからって特別、意識はしていない。


最近はあまり会う事も少なくなってきた。


そんなアタシはある日、あるきっかけで不思議な女と出会った。


不思議な女、その名はアキ。


アキ…素性はほとんどと言っていいほど、何も知らない。


別に知りたいとも思わない。


アタシが逆に自分の事聞かれるの、あまり好きではないから。


そんなアキと出会ったのは、あるとても寒い日の夜の事だった。


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