ナンパなんて、どこでもしているし、繁華街に限らず普通の光景だからアタシは特に気にも止めず、ナンパしている男達の脇を通り過ぎようとする。
男は数人だが、ナンパされているのは女1人のようだ。
その時、ナンパされている女の服装が目に入る。
(制服…。高校生か。)
女子高生がナンパされるなんて事も日常茶飯事の事であるが、アタシはその女が着ている制服を見直して一瞬立ち止まった。
アタシが今着ている制服と同じだったからである。
(うちの高校生…。)
「いいじゃん、ちょっと、遊びに行こうよ。」
「そうだよ。君、1人だろ?こんな所歩いていると危ないよ。俺達が一緒にいてあげるからさ…。」
男達が執拗に女子高生に迫っている。
女子高生は怖さで言葉が出ないのか、じっと動かず立ち止まっていたが、嫌がっているのはすぐに分かった。
「止めとけって。」
アタシは同じ制服のその女子高生を無視する事が出来ず、思わず男達に話しかけた。
「あ?何だよ…って、女子高生じゃん。しかも同じ制服。君も可愛いね。どう、俺達と少し遊ばない?」
「いいよ、だけどその子を離してあげな……ってサユリじゃねーか!」
アタシが助けようとした女子高生。
男達のナンパに怯えている女子高生。
それは紛れもなく、クラスメートのサユリだった。
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