「おはよう。ユウ、珍しいわね。まさか2日続けて登校するなんて、先生達まで驚いているよ。」
「驚く奴は、驚かしておいてやれ。」
「そうよね。でも、ユウ。本当に2日も続けて登校するって一体どうしたの？」
「実はお前に会いたくて登校してきた。」
「ホントに！マジ嬉しい！やっぱり持つべきものは友達でしょ？」
「お前を友達なんて思った事、一度もねーよ。」
「ユウは冷たいわね。それはそうと、昨日話してた、ユウを待っている友達はどうだったの？」
「それも友達じゃねーよ。向こうは年上だしな。でも、その事でサユリに話をしにきた。」
本当は会えて嬉しいのはサユリではなく、アタシなのかもしれない。
今のアタシの心の“楽しさ”を分かってもらえるのはサユリしかいないから…。
アタシは、昨夜のアキの事、また、スナックの真梨子の事などを話した。
サユリはただ黙って聞いているだけだったが、アタシの話が終ると、嬉しそうに話し始めた。
「ユウは本当にアキって女の人の事、好きになったのね。とっても楽しそうだよ。」
楽しい…？
アキと会って？
アタシが？
まだ2度しか会ってないアキに対して？
楽しそう…？
楽しそう…？
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