静代と真梨子は、ただ、黙って…、自分を責めて…、でも…感謝しながら…、一歩一歩足取りを確認するかのようにゆっくりと歩き続けた。
やがて、山の頂上付近に何かが見えてきた。
光に反射して輝いている。
何か…、何だか、そびえ立つ物…。
(あれは…、もしかして…。)
山の頂上に寂しく輝いている物…。
アタシ達はその物の前に立つと、静代は軽く一礼し、アタシ達に話しかけてきた。
「私の主人は…、ここで眠っています…。」
「ご主人様が?」
真梨子が答える。
その瞬間、アタシに浮かんでいた気になる事がはっきりした。
あの屋敷には、人の気配が無かった…。
「はい…。実は…、今、屋敷には私1人で住んでおります。ただ1人…、広い広い屋敷に1人、私だけ…。とても寂しいです…。屋敷が広い事よりも、誰もいない事がとても寂しく、そして本当に辛い…。こんな狭いお墓の中では、3人も眠っていると言うのに…。」
「えっ?」
アタシは驚きの言葉を思わず発した。
(3人…。)
アタシは、とっさにお墓に右側を覗く。
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