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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第112回   112
「ううん、なんでもない。行きましょ。」


アタシは真梨子に曖昧な返事をして真梨子についてビルの中に入る。


ビルの中は何軒か風俗店やスナックなど入っているようだが、真梨子はその中の一軒の風俗店に入り、ボーイらしい人物に声をかけた。


ボーイは真梨子の言葉に頷き、奥へと入っていった。


やがて、奥からしっかりとした体つきの中年男性が出てくる。


(あの人は…、間違いない。)


そう、アタシがこの風俗店でスカウトマンに襲われそうになった所を助けてくれた“オーナー”と呼ばれた男である。


中年男性は真梨子と話していたが、アタシの存在に気付き、やや驚きを隠しながらも近づいてきた。


「もしかして…、あの時のお嬢さんだよね?」


「そうです。あの時はありがとうございました。」


「いえ、こちらこそ、うちの若い者が馬鹿な真似を…。」


「ユウちゃん、中野さんと知り合い?」


真梨子が意外と言う顔で話に入ってきた。


「まぁ、知り合いというか…顔見知り。」


「そんなところですね。立ち話もなんですからどうぞこちらに。」


中野はアタシと真梨子を奥の部屋に連れて行ってくれた。


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