『お母さんへ…。』
「ねぇ、真梨子さん!アキが真梨子さんに手紙を残してあるよ。」
「え!?」
真梨子は信じられないといった表情でアタシから手紙を受け取る。
そして、封を開けると、手紙が1枚出てきた。
真梨子は黙ったまま手紙を読んでいたが、やがて手紙を持つ手が震え、目に涙を浮かべ始めた。
「真梨子さん、どうしたの?」
「アキ…。あの子…。」
真梨子はアタシに手紙を渡すと、そのまま倒れ泣き始めた。
手紙を広げて読んでみる。
『お母さんへ…。
実は、私には18の時に産んだ子供がいます。
男の子です。
私に似てる?かは分かりませんが、ユウキと名づけました。
名づけたと言っても私が勝手に決めた名前なので、今は先方が決めた名前を名乗っていると思いますが…。
多分元気に育っているならば、ユウキもこの春から立派に小学生になるはずです。
私は6年間、風俗嬢として働いてまいりました。
これも全てユウキの為…。
お母さん、お願いがあります。
私が今まで貯めてきたお金を、ユウキに渡してくれないでしょうか?
お金は、中野という男に預けてあります。
090−※※※※-※※※※に連絡してください。
ユウキの母親として、何も出来なかった私ですが……せめて…せめて…最後だけは…。
わがままで勝手なお願いだと分かっています。
けれど……私にはお母さんにしかお願いする人がいません。
娘の最後のお願いをどうぞ叶えて下さい。
宜しくお願いします。 アキ。』
(アキ…。)
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