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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第108回   108
いつも彷徨っている街の繁華街から少し外れの住宅地。


同じような新築の一軒家が立ち並ぶ中、申し訳なさそうに昔ながらのやや古びたアパートが数軒並んでいる。


その中のアパートの1つ、『ひまわりハイツ』。


2階・202号室の扉の前にアタシと真梨子は立っている。


この202号室がアキの自宅だ。


アキは1人身だし、風俗嬢なので、それなりにお金はあるはず。


なのに、普通のアパートに暮している事がアタシには少なからずとも不思議だった。


実の母親である真梨子がいてくれたおかげですんなりと合鍵を借りる事が出来た。


真梨子は鍵を解除すると、扉を開けアタシと共に中に入る。






6畳くらいの広さのワンルーム。


台所は別だが、ユニットバス。


1人で住むには十分な広さだ。


とても綺麗に整理整頓されている。


脇にはシングルベットが設置され、小さな本棚と箪笥とテレビが壁に沿って並んでいるが、物が少なく、生活感があまり感じられない。


「アキは…、はじめから家に戻るつもりはなかったみたいね…。」


真梨子が呟く。


確かにそんな感じだった。


部屋の真ん中にはテーブルが置いてある。


「真梨子さん、これ何だろ?」


アタシがテーブルに目をやると、上に封筒が裏返しにおいてある。


その封筒を手に取り、表を向けると、真ん中にこう書いてある。


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