「ところでユウちゃん、その首大丈夫?」
「もうすっかり平気。痛みもない。ちょっとアザがイヤなんだけどね。」
「そりゃそうよね。まだ若いのにアザ残ったら好きな人にも嫌われちゃうもんね。」
「ふふふ。」
そこまで話すとアタシと一緒に笑っていた真梨子が難しい顔になる。
「それとね…。」
アタシは真梨子の表情で言いたい事が読み取れた。
「アキは…、夜の港でユウの首を絞めていた時に地元の人に見つかって慌てて走り去ってしまったの。ユウは、遠い記憶の中で何かが海に飛び込む音が聞こえたんだ…。もしかしたらね…。」
そこから先はとてもじゃないが真梨子に伝えられない。
「…そう。」
「それから、警察もアキを捜しているみたいなんだけど、見つからなくて…。ユウも早くアキに会いたいんだけどね…。」
「ユウちゃんは、アキを恨んでいないの?」
「恨んでないよ。確かに殺されかけたけど、何だか本当にユウを殺そうと思っていたのかなって。本当は助けて欲しかったんじゃないかってね。今までアキにはたくさん教えてもらった。だから、ユウもアキを助けたいんだ。」
「ユウちゃん…。」
「だからね、真梨子さんにも手伝って欲しいの。アキの目的を知る為に…。」
アタシの言葉に真梨子は頷いた。
「分かったわ。ユウちゃん、ありがとう。私に出来る事であればなんでも協力するわ。」
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