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作品名:500万とメンソールと17歳のアタシ 作者:北村 裕志

第104回   104
「あのね…、真梨子さん。少し聞きたい事があるのだけど…。」


アタシはオレンジジュースを一口飲むと、静かに真梨子に話しかけた。


「どうしたの?」


「この前、14日がユウの誕生日だったんだけど、その前の日にアキがドライブに連れてってくれたんだ。」


「何か、そんな話アキもしてたわね。」


「でね、その車の中でね、アキが自分が18の時に起きた事話してくれたんだ。」


「あら、私が何度聞いても教えてくれなかったのにね…。」


「アキね、実は、高校時代に好きな人が出来てその人の子供を身籠ったんだ。でも、彼氏の両親に反対されて、結婚できず、しかも子供は産んだんだけど…、彼氏の両親に取られてしまったんだ。」


「…まぁ。」


「アキは、その時とても辛くて、風俗嬢として働いていたんだけど、その時から自分と共にしてくれる人を探していたんだ。」


「自分と共にしてくれる人って?」


「……一緒に死んでくれる人。」


そこまで話すとアタシは真梨子の顔色を伺った。


少しアタシの話が信じられないような顔をしている。


当然かもしれない。


アタシは話を続けた。


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