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作品名:死んだらどうなるの? 作者:mikari

第14回   Part14
愛の修行は、親密な男性との間でしか絶対に見せなかったわたしの素顔を浮き彫りにした。子供か、大人か分からないわたしの素顔だった。
17歳の誕生日にバージンを失った。付き合って1年と2ヶ月経っていた。彼の精悍な肌の温もりをたっぷり味わって彼から与えられた以上の愛を与えた。何度も交わって目もくらむ程の激しさと優しさのSEXを楽しんだ。わたし達は潤んだ瞳でお互いを見つめ、貪欲に口づけを交わして彼はわたしを抱きしめ、わたしは彼を包み込んだ。2人で愛の絶頂をかけのぼって満足のため息をついた。彼とは純粋な気持ちで愛を交わしたから後悔はしていない。だけど、19歳の誕生日は違う彼と過ごしていた。20歳を過ぎて、わたしは、自由に愛をアピール出来るようになっていた。2番目、3番目、4番目の彼氏とも情熱的に愛を交わした。SEXの後、わたしの一途な心は濡れていたのに対して、体が渇くスピードは速くて彼のぬくもりが恋しくて彼の体を求めた。わたしは愛撫の虜になって、しなやかな体からフェロモンをほとばしらせていた。欲望は募るばかりで、愛撫の貯金は出来なかった。会えば必ずわたしの部屋か彼の部屋でSEXしていた。
ここまで青春時代の秘め事を回想したら、天使の矢が肩に命中した。たちまち火照りの冷めきった状態しか思い出せなくなっていた。今は赤い糸で結ばれる相手じゃない男性とエッチした事を若気の至りと反省している。
ちなみに、神様は恋人同士のキスやハグまでならば祝福してくれる。ラッキー運を掴みたければ、結婚前のエッチはしない方がベター。と言うのも、女性の体の中の神秘的な場所の奥にあるのはただの処女膜ではなく、天国に繋がっている道にかかる神秘のベールだから。

さて、愛の修行を積み重ねていくごとに青春時代の思い出が消えていき、ゆったりした気持ちになれた。わたしの愛は精神の器から溢れ、キラキラした輝きを放って精神は安定していった。そして、少しずつ質素さを好むようになってきていた。それは、欲に縛られなくなってきているわたしの心を表していた。心は、はつらつとして純真で晴れやかで、瑞々しい光と清らかな風が交差する3層をフワフワ笑顔で漂っていた。魂が軽くなる感覚を知った。


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