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作品名:Dragon Sword Saga 第2巻 作者:かがみ透

第11回   第 W 話『紅通りの魔道対決』〜2〜
「じゃ、行ってくるわね」
 マリスの声に、カイルが毛布から手だけを振って、答えてみせた。
 マリス、ケイン、クレア、ダミアスは朝早く、木の魔道士バヤジッドの家を後にした。
 ヴァルドリューズと手分けをして、魔道士達の縄張りを整理することになっていた。
何かあれば、助け合えるよう、お互い同じ地区にいるよう申し合わせておく。
 魔道士の最も集中している地区である南と西は、制圧した(?)ということなので、この日は東地区を回る予定であった。
「クレアを援護するんだったら、あなたが先手を打つことね。常に、彼女に呪文を唱える時間を作ってあげるのよ」
 マリスがケインの隣に行き、言った。昨夜の話は、彼女にも聞こえていたようだ。
「クレアは、呪文を唱えている間も、相手の動きをよく見て、スキを見つけて魔法を放つのよ。ただやみくもに放つのは魔力の無駄だからね」
「はい」
 クレアは真剣な表情でマリスに頷く。
「チャンスは、なるべくクレアに作ってあげる。でも、無理そうだって思ったら、すぐに引くのよ。あなたは練習のつもりでいいんだから。後は、あたしとケインがなんとかする。本当にヤバい時は、ダミアスさんに結界張ってもらえばいいのよ。ま、キラクにやりましょ、キラクに」
 マリスは、にこっと微笑んでみせた。

 一軒目に訪ねたところは、話の解る魔道士で、ダミアスが説明しただけで、快く結界を解いた。外見も、ヴァルドリューズやダミアスのように、ただ黒いフード付きのマントを羽織っただけの、ごく普通の老人であった。
 彼は、昨日の木の魔道士バヤジッドのように、茶までご馳走してくれ、親切であった。
 朝から気合いを入れて来た彼らは、なんとなく拍子抜けした感もあったが、穏やかに勧められるに越したことはなかった。
 二軒目も、あっさり片付いてしまった。
 なんだか、怪し気な動物たちを飼っていた中年の魔道士であったが、ただ召喚して楽しんでいるだけのようだったので、あまり世間には害はなさそうである。
 アオトカゲの大きいのを呼び出して、「ペットにどうだい?」と、クレアにプレゼントしようとして、大騒ぎされていたが、そんな程度だった。
「ダミアスさんが、話して回れば、済むんじゃないか? ヴァルがわざわざ荒っぽいことしなくても」
 ケインが言う。
「これで済む方が珍しいのだ」
 ダミアスが微笑する。
 ケインは、なんだか、アストーレにいる時より、彼がよく微笑むようになったような気がした。
 よく言えばクール、悪く言えば陰気くさく見えてしまうところは、ヴァルドリューズ同様であったので、それは上級の魔道士特有のものだと思っていたのが、ここのところ、ダミアスはヴァルドリューズよりも、ずっと人間らしい表情をするように、ケインには思えていた。

 三軒目の家の前まで来た時であった。
「こちらから、何かとても邪悪な波動が伝わってくる。皆、私の周りに集まってくれ」
 ダミアスの静かな瞳には、真剣な色が浮かんでいた。
 彼らがダミアスの周りに集まると、見慣れた薄い膜が出来ていき――!

「誰じゃあ!? 貴様らは! 」

 瞬時に、その家の中に入ったようで、ドゥグの部屋のように、強い違和感を感じる空間の中に、彼らは飛び込んでいた!
 もわーっとした空気の淀み。部屋の中全体が、はっきりとしないおかしな感覚に包まれている。
 表向きは赤煉瓦の家であるのが、中は、薄汚れた灰色の石造りであった。
 そして、彼らが現れたのは、凝視するのもおぞましい、巨大なムシの前であった!
「きゃああ! 」
 クレアが悲鳴を上げて、ケインにしがみついた。
 彼女でなくとも、普通の女性であれば、まず直視は無理であっただろう。
 身体全体が黒光りしていて、いくつものでこぼこが背中に出来ている。赤く丸い大きな目を持ち、これまた丸い頭には、長い触角が二本生えている。
 長い胴体の両脇からは、何十本もの足が、せかせかと動き回り、その一本一本に、気味の悪い黄色い毛が密集し、足の先は赤くなっている。
 それだけでも、充分に不気味であるのだが、より一層不気味に見せているのは、なんといっても腹だった! 
 そこには、ウジのように白い小さな――とはいっても、本体が一部屋分もあるので、それ自体はヒトの腕くらいもあり――いくつもの節目のある幼虫が、何百匹と蠢いているのだった! 
 ケインは、ちらっとマリスを見てみたが、彼女は、ちっとも驚いてはいないようだった。
(やっぱりな……)
 心の中で微笑みながら、ケインは標的に視線を戻す。
「私はフェルディナンド宮廷魔道士の遣いの者です。失礼ですが、あなたのお名前などを教えて頂きたいのですが」
 平然とした口振りで、ダミアスは尋ねる。
「ふん! おぬしらなんぞに名乗る名前はないわい! 」
 声の様子からすると、相当な頑固じいさんだと想像がつく。
「あっそう。じゃあ、勝手に呼ばせていただくわ。『ムシじじい』でいいわね? 」
 マリスが言った。
(……そのまんまだが、ケンカ売ってんのか、お前は! )
 隣で、ケインはちらっとまたマリスを見た。
「なんじゃと!? 小娘が! ワシはれっきとした魔道士じゃぞ! このムシは仮の姿じゃ! 」
 ムシは、何十本もの足を、一斉にバタバタと上下する。
 まるで、地団駄を踏んでいるようであった。
「じゃあ、もとの姿に戻れば? 」
 マリスの声に、ピタッと、ムシの足は止まった。

「……」
「……」
 そこには、し〜んと、妙な『間』が出来ていた。

「まさか、こいつ……?」
 ケインがマリスを見ると、マリスは視線をムシから反らさずに言った。
「ダミアスさん、こいつの結界を解いて」

 ズウゥン……!

 ダミアスが掌を部屋の中に向かって翳すと、ちょっとした振動が伝わり、部屋の中の違和感はなくなり、普通の煉瓦造りの部屋が、皆の目の前に広がった。
 だが、ムシは相変わらず巨大ムシのままだった。
 狭そうに、何十本もの足をバタつかせている。
「あんた、戻れないんじゃないの!? 」
 マリスの声を聞いて、余計にムシは激しく足を上下する。
「やっぱり……」
 ケインが呟く。
「もしかしたら、もとに戻れる魔法が、この中に書いてあるかも知れないわ」
 クレアが、ムシに背を向けたまま、震えの止まらない手で、ヴァルドリューズからもらった魔道書を取り出し、パラパラとめくった。
「ムシ男、もし、あたしたちが、あんたの姿を元通りに戻せたら、あたしたちの言うことをおとなしく聞いてもらうわよ」
 マリスが手を腰に当て、勝ち気な笑みを浮かべる。
「誰が、お前たちの言うことなんぞ――! 」
 ムシ男は、また足をバタバタさせ、地団駄を踏む。
「そう。じゃあ、あんたは一生そのままムシでいることね。もっとも、魔力を根こそぎ抜き取ってやれば、本当のムシになっちゃうかも知れないけどね」
「なんじゃと!? 魔力を抜き取る!? お前らごとこき、そんなことが――! 」
「出来るわよ。あたしたちにとっちゃあ、あんたをもとに戻すよりも、その方が簡単なんだけどね。さあ、どっちにするの!? 」
 ケインには、それがマリスのハッタリであることはわかっていた。
 クレアが呪文を見つけるまでの間、ムシを元に戻すことを恩に着せておこうというつもりなのだろう、と。
「あ、あったわ……! 」
 クレアが、嬉しそうな声を上げた。
「なんじゃと!? 本当か!? 」
 ムシ男は驚いていたが、それは、恐怖でも嫌悪でもなく、歓喜に近い声だった。
「えーと……」
 クレアは、呪文を繰り返し口の中で練習してから、顔を上げた。
「クレア、出来そうか? 」
 ケインの目を見て、彼女は頷く。
「やってみるわ……! 」
 ダミアスが結界を解く。
 クレアは、ゆっくりと、ひとりで、ムシ男の前に進み出た。
 巨大なムシの前に立ち、今こそ呪文を唱えようとした時――! 
「きゃあああ! 」
 突然、両手で顔を押さえて、へたへたと座り込んでしまった。
 ケインが、クレアへ駆け寄った。
「どうしたんだ、クレア!? 何かされたか!? 」
「……こわい……! 」
 クレアは震えながら、ケインの胸に顔をうずめた。
(……確かに、こうして近くで見ると、不気味ではあるな)
「こりゃ、小娘! 早くなんとかせんかあ! 」
 ムシは、再び足を一斉に動かす。
「きゃあああ! 」
 余計に怖がったクレアは、ますます深くケインの懐に埋まる。
「小娘が! 元に戻せないのなら、貴様を食ってしまうぞ! 」
 ムシの足が、一斉に動き出す。
「来るか!? 」
 ケインが、マスター・ソードを抜きかけた、その時――! 
「来ないでー! 」
 クレアが、片方の掌をムシに向け、無意識のうちに短い呪文を唱えた! 

 ボッ!
「うぎゃああああああああ! 」
 彼女の掌からは、赤い炎が飛び出し、すごい速さでムシの腹に飛んでいったのだった! 

(げっ! 攻撃してる!? )
 ケインは、クレアを抱えたそのままの体勢で、とりあえず見守った。
 見事に腹に炎の球を受けてしまったムシ男は、その場でのたうちまわり、ひっくり返って足をバタバタさせていた。
 その様子も、あまり気味のいいものではない。
「おのれ……! 元に戻すと見せかけて攻撃してくるとは、なんという極悪非道! それが、お前達を一瞬でも信頼したこの誠実な年寄りに対する仕打ちか!? これだから、若いモンは信用できんのじゃ! 」
 ムシ男は、白い腹をウジ虫ごと焼け焦げさせ、体勢を立て直すと、二本の触角をピクピク上下させ、大きな丸く赤い目で、彼らを睨むように見下ろした。
「あんたの魔物化したその身体は、どうも治らないみたいだから、いっそのこと安らかに葬ってあげるってことよ」
 開き直ったマリスが、ケインとクレアの前に、ずいっと立ち、ロング・ブレードを手にした。
 不適な笑みを浮かべて、剣を構える。
「『魔物はヒトにあらず』よ。ムシじじい、覚悟! 」
(絶対、最初からそのつもりだったな!? )
 ケインは、マリスの背を見上げる。
「キエーッ! 」ムシ男は、雄叫びなのか、奇妙な声を発した。
 ケインも立ち上がり、剣を抜き、構える! 
「クレア、下がってろ」
 クレアは頷くと、ダミアスの方へ走っていった。
「ケインは右へ! あたしは、左をやるわ! 」
「わかった! 」
 ケインとマリスは離れると、まずは気色の悪い足を斬り落とす。

 ズバッ! ずしゃあっ! 
「うおぎゃああああああああ! 」
 ムシ男の叫び声が絶え間なく続く。
 二人は、切り口から緑色の体液をまき散らすムシの足を避けながら、本体にも徐々に斬りつけていく! 
「もとに戻す呪文を思い出したわ! 今度こそ大丈夫よ! 」
 クレアが、進み出て来る。
「えっ!? でも、今もとに戻したら……こんなにズバズバ切っちゃってるのに? 」
 そのままヒトの姿に戻ったら、一体どんなことに――ケインは、想像するのもおそろしかった。
「おーい、マリス、クレアが、こいつをもとに戻すって! 」
 ムシを挟んで反対側にいるマリスに、ケインが呼びかけるが……
 ずばっ! ざしゃあっ! 
「聞こえないのか? おーい、マリス! 」
 彼女は、ひたすらムシと格闘していた。
「……ぜったい聞こえてるはずなのに」
 ケインは、左手の剣を降ろした。
 今や、殆ど、ムシVSマリスの戦いとなってしまっていた。
 それには構わず、クレアも呪文を唱え始める。
「ああ、もうどうなっても、俺は知らないからな! 」
 そのクレアの呪文が唱え終わる時――! 
 今まで、マリスとケインが斬ってきたムシの数十本もの足が、切り口から一斉に、にょきっと再生したのだった! 
「きゃあああ! 」
 クレアが、またその場にへたりこんで、両手で顔を覆ってしまった。
「小娘がー! また失敗しおってからにー! 」
 ムシ男は、怒って赤い目を点滅させ、クレアに方向転換すると、物凄い勢いで襲いかかっていった! 
 ケインとマリスも援護に向かう。
「いやあっ! 来ないでー! 」
 ボッ! ボッ! 
 彼女の両掌から、炎の球が次々と発射された! 
「うわっ! 」
 ケインは、とっさに剣で回避したが、クレアは、目を閉じたまま攻撃していたので、以前の無差別攻撃と同じであった! 
「あぢゃああああああああ! 」
 全身に火が回ったムシ男が、跳ね上がる。
「きゃあああ! 」
 その姿を見て、クレアが一層怯えていた。
「小娘……! もう許さんぞ! 」
 黒焦げになっても、もともと黒かったので、あまり代わり映えはしないが、ムシ男は、まだクレアに向かって、ぶすぶす燻(くすぶ)りながら這って行った! 
 クレアの瞳が、恐怖のため大きく見開かれる! 

 どど〜ん!! 

 一瞬、何が起きたのか、ケインにはわからなかった。
 爆発音がしたと同時に、彼の身体は、妙な感覚に包まれた。
 そして、今、彼は宙に浮いていた! 

 ヴゥン……! 

 途端に彼は結界に包まれると、そこには、マリスとダミアスがいたのだった。
「クレアは!? 」
 ケインは、浮かび上がっている結界の中から、下を覗き込む。
 今までいた家と思われるものは、もう存在しておらず、代わりに、赤い瓦礫(がれき)の山が築かれていた。
 それが、ムシ男の家だったものであった。
「クレアが放ったのは大技だったみたい。ダミアスさんが、あたしたちを宙に浮かせて、結界で守ってくれたのよ」
 マリスが解説する。
 結界ごと、彼らは、ゆるゆると下降していく。
「クレアは……!? 」
 ケインは、ダミアスを振り返る。ダミアスは、下を指差した。
 下降していくうちに、瓦礫の中で、一部、円形に、そこだけは瓦礫に埋もれていない箇所があり、そして、そこには――! 
 両手を突き出した、攻撃したままの格好で立ち尽くし、肩で大きく息をしているクレアの姿があったのだった! 
「クレア! 」
 地上に降り立ち、結界が解かれると、ケインとマリスは、クレアのところへ駆け寄った。
 クレアは、円形に張った防御結界を解き、声に気付いて振り返った。
「ケイン! 」
 クレアは、泣きながら、ケインの腕の中に飛び込んだ。
「こわかったの! あのムシおじさん、『お前を食ってやる! 』って、口から、しゅ〜しゅ〜白い糸を吐いて……! 私、とてもこわくなって――ああ! 思い出しただけでも、なんておそろしい! 」
「わかった、わかった。もう、大丈夫だから」
 ケインは、ぎこちなく笑うと、啜り泣いている彼女の背を軽く叩いて、安心させようとした。
 彼には、怯えながら、そんなことをしでかしてしまう彼女の方が、よっぽどこわかった。
「……生命反応はない。どうやら、あの魔道士は、完全に消滅したらしい」
 瓦礫の山に手を翳して、ダミアスが、ぼそっと言った。
「クレアの最後の『地割れ攻撃』が効いたみたいね。やるじゃないの! 」
 クレアは、そう言ったマリスを振り返った。
「えっ? 地割れ……? じゃあ、私、『地』の魔法を身に着けられたのかしら!? 」
 ダミアスもマリスも、微笑みながら頷いた。
 クレアは、二人を見上げると、嬉しそうに飛び跳ねていた。
 しかし、ケインは、無意識に地割れの呪文を唱えたことに、恐ろしさを覚えていたのだった。

 四軒目の魔道士も、先のムシほどではないが、ヒト離れしていた。
 今度は、獣人タイプのモンスターが登場したかと思うくらい、それは、上半身がウルフのミドル・モンスターにそっくりであった。
 ダミアスの話に耳を傾けるどころか、いきなり槍を持ち、攻撃をしかけたのだった! 
 がしっ!
 クレアに向かってきた槍を、ケインの剣が受け止める。
 その後ろでは、彼女の呪文を唱える声がする。
(よし、もう少し時間を稼いで……)
 と、ケインが思っていると、
「あっ! いけない! 」
 クレアの叫ぶ声と同時に起こったのは、巨大なストーム――竜巻だった! 
 ごおおおおおおおおお――! 
「うわーっ! 」
 ぐるるるるるるるるる! 
 ストームは家の屋根をぶち抜き、ケインと獣人とを巻き上げていった! 
 目を回したケインと獣人は交わることなく、ぐるぐると竜巻の中で回っていた! 

 ヒュン――! 

 巨大ストームのに巻かれていたケインを、空間移動したダミアスが抱えて、戻る。
地面に横たわっていたケインが、うっすら目を開けた。
(し、死ぬかと思った……)
「ああ、ケイン、ごめんなさい! ごめんなさい! 」
 わあっと、クレアが泣きながら、彼に両手を翳し、回復魔法をかける。
 マリスも、上から彼の顔を覗き込んでいたが、心配しているというよりも、珍しいものでも見るような目で、見下ろしていた。
「……あのモンスター……じゃないや、魔道士は? 」
 まだボーッとしている頭で、ケインは半身起こし、誰にともなく尋ねた。
「どうやら、別の空間へ飛ばされていってしまったようだ」
 ダミアスが、静かな声で言う。
(……てことは、ダミアスさんが俺を救い出すタイミングを間違えてたら、……俺も、変な空間へ飛ばされてたのか……?? 魔道士や魔物ならまだしも、普通の人間が迷い込んだりしたら、一体どんなことに……!? 
時空酔いはおろか、『外』への出方だってわかんないのに……! )
 ケインは、ぶるっと、思わず身震いした。
「ごめんなさい! 私が呪文を間違えたばっかりに、ケインを危険な目に……! 
ごめんなさい! 」
 クレアは、ケインの伸ばした足の上に突っ伏して、わあわあ泣いていた。
「だ、大丈夫だってば」
 引き攣りながら、彼女の背に手を置くケインであった。
(もう、頼むよ、クレアちゃん……)
「魔法って、本当に恐ろしい……! 」
 マリスが呟く。それには、ケインは何か言いた気だったが、横目で見ただけであった。


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