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作品名:アマトの宇宙(そら) U  作者:サヴァイ

第23回   ガイの緊急動議

「博士、ここです」
アマトは瓦礫を指差した。
博士はドゥルパの洞窟に入ったのは初めてで、その構造に驚いていた。
テレビで見るよりはさらに迫力がある。

「この瓦礫は……」
「見ていて下さい。今から宇宙人がどかしますから」
アマトの言葉を待っていたように横の石壁が開き、瓦礫がその中へ吸い込まれるように消えていく。
「すごい構造だな」

目の前の光景が信じられないとばかりに博士は感嘆の声を上げた。
瓦礫の撤去は無理と、そのままで大勢の観光客がここで引き返していった。
もし瓦礫がなかったらワームホールのこの入口の岩壁は鉱物学者の格好の餌食となり
今でも人が絶えることはなかっただろう。
その岩壁に思わず博士は手を触れた。専門分野が違っていてもこの鉱物が特殊なものだと博士には分かった。
その岩壁がスーッと横に流れた。
アマトには見慣れたワームホールの部屋が現れた。
2人が中に入ると音もなく岩壁が閉じられた。
「これがワームホールなのか! 」
博士は見渡した。見ただけで人間の手による物ではないことが分かった。どこからも光が射さないのにホール全体がぼーっと青白い明りに満たされている。
5角形の壁岩、1枚岩の床、ドーム状の天井……その天井の中央に穴が空いている。

「あれが球体の嵌っていたところか……」
〈そうです。ようこそ博士〉
宇宙人の声だ。

「久し振りです。よく戻ってくれました。アマトからあなたには長くない時間であったことを聞いています。本当に時空を飛ぶということがあると分かって正直驚いています。科学者としてこのことに立ちあえていることに感動をしていますよ」
〈今の地球人には驚きでしょうが原理が分かり体験するようになれば常識になっていくことです〉
「それはまだまだ遠い道のりでしょう。炭素星雲に対してもまだ手探りの状態です。私はあなたが帰って来てくれることを心待ちにしていました。あなた方の力を借りなければ太刀打ちできないと思っています」

〈アマトから聞きました。地球人が炭素星雲に対して動き始めていることを。確かに今の科学力では無理でしょうがまだ時間はあります。困難に対して立ち向かう勇気を持っている地球人です。理性を持って対応すれば危機から脱することができるでしょう〉

「そう言われると希望も沸きますが、今の理性を持ってという言葉は重いですね。人類の歴史を考えると我々地球人が必ずしも理性的であったかどうかは疑わしいものですから」
〈それは他の星にも言えることです。我々が救えることは物的なものですが、救う前に自滅する種族もたくさんあります。これからの困難をどこまで地球人が理性的に耐えて行くことが出来るか。それは博士たちのするべきことです〉
「身震いが起きそうだがなにか大変なことが始まるのですか? まだ具体的にあなたからは聞いていないが」
〈それはこれからです。まずアマトの力になって下さい〉
えっ! 僕─
〈そうです。アマト、君はこれから大変な役割を担うことになるだろう。偶然ではあるが私は君の身体を借りることになった。この間君の行動や考えに触れていて、君ならきっとやっていけると思っている〉
「ちょっと待って! 今の話しを聞いていてとんでもないことが起きるような気がしているけど、理性ある人間が必要となると僕なんてとてもできないよ! 」
〈分かっている。簡単ではない。とても困難なことも。でも君なら乗り越えられるだろう。1人ではない。博士がいる〉
「そんな! いったい何が起きるの! 僕にそんな力はないよ! 」
僕がどんなに君を憎み、怨み、洞窟から遠ざかったり、ラグビーでも卑屈になって練習をさぼったりしたか君は知らないだろう。僕はそんな普通の人間だ。資格はないよ……

「アマト、落ち着いて」
アマトの肩を博士の手が引きよせた。

「君だけではない。私も動揺しているのだよ。誰だって同じだろう。私にそんな力があるとは思えない。だがね、まだなにも始まっていないのだよ。どんなことが起きるのか。考えたら怖い気もするが初めはみんなそうだと思う。いつも誰かが始めるのだ。よく考えて……悪いことを始めるのではないのだよ……そう、地球のためだ。人類が生き延びるためだ……分かるね。これは私自身にも言い聞かせていることなんだ。宇宙人と接触している2人だからこそやれることなんだよ」
宇宙人と接触してって……自分から望んでなったわけではない。偶然だった。その偶然が僕の運命をこのようにしてしまったのだ。
「1つ聞いていいかな……」
〈どうぞ、博士〉
「アマトも私もこれからどうしていくのかはまだなにも知らない。あなたにはそれが分かっているのですね。いったい何をどのようにしていくのか。教えてくれませんか。それにガイについて思い当ることがあるということで地球から離れましたがなにか分かったのでしょうか」
〈いくつかの方法がありますがそれを提案するとなると私の存在も明らかにする必要があるでしょう。その時が来たらどうするか考えることにして、ガイの母親については分かったことがあります〉
「なにが分かったの」
博士と僕が同時に聞いた。

〈500万光年先にある銀河にここの太陽系によく似たところがあります。その中の惑星にガイの母親の種族が住んでいます。その種族は地球人にそっくりなのです。そこで移住局に行って、最近地球から帰って来た者がいるかどうか調べてもらいました。思った通りでした。ガイという子どもを地球に置いて来たという女性は移住局からの連絡を受けるとすぐやって来ました〉
宇宙人が当たり前のように報告してくるが僕の頭は驚きの連続で思考がストップした状態だ。
「ちょっと待って。地球にそっくりの星だって! そんなの簡単にあるの? しかも人の姿までそっくりだなんて信じられないよ! 」
宇宙じゃなくて地球のどこか知らないところで見つけて来たんじゃないかと疑いたくなる話しだ。
博士はと見ると神妙な顔つきだ。
「アマトの言う通り私も言葉が出ないほどだ。ただ、まったく信じないわけではない。アマト、最近の天文学会の報告では良く似た環境の星がたくさん見つかっているのだよ。あり得るかもしれないだろう。びっくりはしているが……」
〈この宇宙ではそんなに特別の事ではありません〉
そうか……
アマトは1つ大きく深呼吸をした。落ち着こう。広い心にならなくては……この宇宙は未知数だ。なにが起きても当たり前なのだ。

「分かった……今のを聞いてガイのお母さんは連れ去られたんじゃなくて故郷の星に帰って行ったということだよね。でもなぜガイを置いて帰っちゃったんだ。一緒に連れていけばよいのに」
〈彼女は地球で住むには限界だったのだよ。だがガイは地球の大気に適応しているし故郷の星に合うかどうかまだわからなかったから置いていったのだよ。父親が地球人だから自分の遺伝より父親の遺伝を継いでいれば地球人としてそのまま生きていけるからね〉
「ガイがもしこのことを知ったらどうなるだろう。母親は宇宙人に誘拐されたと思いこんで宇宙人を敵視しているんだよ」
〈博士、ガイに合う必要があります。彼に母親のメッセージを伝えなければならないのです。球体も返してもらわなければなりません。ガイと会えるようにして下さい〉
「ガイとですか……」
以前、国連のロビーでマタイの洞窟について話した時の冷ややかな応対を思い出した。
ヘンリー博士を通せば会う場を設けることは可能だろう。だがなんの理由でとなると難しい。
ここは直接、宇宙局に行って面会を申し込むしかなさそうだ。
〈その時が来たら知らせて下さい。アマトが行きます〉
「えっ! 僕……」
と一瞬びっくりしたがそうだよなと理解した。宇宙人が行くということは僕が行くということなのだから。


         M70国連対策委員会


司会のハイツ博士は資料を配ると対策委員会のメンバーを見ながら言った。

「探査機を飛ばしてから2年が経ちました。現在異常もなく目的地に向かって飛行中です。また地上においても炭素星雲に被われた場合の対応も各国が化学反応装置の開発に取り組んでいます。特に緊急事態というわけではないのにこうしてみなさんにお集まりいただいたのは特別動議が提案されたからです」
ハイツ博士は2枚目の資料を掲げた。
「宇宙局特捜隊のガイ隊長から出されました。今からガイ博士に説明をしていただきます」
ハイツ博士の言葉でガイは立ち上がった。
「忙しい中をお集まりいただきありがとうございます」
ガイは皆にまず挨拶をした。どの顔も怪訝そうだ。宇宙局からの特別動議など考えられないからだろう。
「まずみなさんに私が言いたいことを述べます。その後で資料をご覧ください。それで説明がつきます」
ガイは並々ならぬ決意で特別動議を出したのだ。球体が光ってから急いで異常磁気の調査をした。思った通りバラムの村あたりだった。その時、嵐がまた会ったことも確認してある。
「みなさんもご存じの通り、地球上には数か所で異常磁気が発生しており、その電磁波で飛行ルートは外してあります。その磁気が4年前にこれまでの最高値を記録しました。発生場所は南太平洋上のマライという小さな島でした。そしてそのころから炭素星雲の動きがこの太陽系に向かっているということが明確になってきた時期とも重なっています」

ヘンリー博士は興味気にほうーと呟いたが、後のメンバーは明らかに苦笑をこぼしていた。そんな反応に構わずガイは続けた。

「なんの因果関係もないようなこの2つの現象を結び付けるのには無理があると思われるでしょうが、だが炭素星雲はどうしてこの広い宇宙の中からわざわざこの太陽系に向かってくるのかを考えて下さい。意図的なものを感じませんか。みなさんは私がまた宇宙人を持ち出すのだろうとお考えだと思います。その通りです。私はこの間マライ島に足を運び確信するに至りました。炭素星雲を呼び寄せているのは地球に来た宇宙人だと」

はっきり言った。ガイは間をおいてメンバーの顔を見渡した。相変わらずヘンリー博士だけは好意的だが他のメンバーは辟易したかのように眉を寄せている。

「これは私の勝手な想像ではありません。資料をご覧ください。3回の異常磁気はいずれもマライ島のバラム村が発生地です。厳密に言うならバラム近くにドゥルパの洞窟というのがあります。そのあたりが1番高いのです。3回とも激しい風と共に音の無い光が発生しています。稲妻と違います。そして1回目の最高の数値の時にある事件が起きました。マライ島から夜中にボートで脱走した科学者夫妻と息子、漁師がこの嵐のためボートが転覆し、明け方バラムの海岸に遺体となって打ち上げられていました。ところが、12歳の息子の遺体は見つからず、なんと翌日、この海岸の崖の反対側の山の小川で生きていました。その小川にはドゥルパの洞窟の入口があります。もっと不思議なのは前日誘拐された村の盲目の少女が洞窟に置いていかれ、その子は手探りで間違ってもっと奥に入って行き、怖さと疲れで眠ってしまったそうです。そして目を覚ましたら小川にいて少年と一緒でした。少女の方はまだ実は自力で外に出たのではと考えられますが、少年の方は説明がつきません。少年自身遭難してからの記憶がまったくないのです」
ガイはいったん資料から目を離した。静まり返っている。どうとらえられたか……
「次に2回目の異常は翌年です。ここでお見せしたい映像がありますのでお待ちください」
スクリーンが壁に降りて来て部屋の照明が落とされた。
「これは2回目の異常の前の洞窟の映像です。日本のテレビ局が映したものです」
小川が映し出された。
「少年と少女がいた小川です……」
洞窟の入り口の穴の前で磁石が大写しになったところで画像を停止した。
「これは磁気が狂っているので驚いているところです。この辺は磁鉄鉱が多いのでそれのせいだろうということでしたが、我々はこれに驚きました。1回目の異常値の時調査に入った我々の計測器では正常だったからです」
ガイは映像を進めた。
洞窟の最初の広場が現れた。パシカが置いていかれた場所だ。
さらに通路へと進んだ。
「見て下さい。狭い通路を整然と並ぶ石壁を。このあたりで採れる鉄鉱石がつかわれています。だがあきらかに人工的な造りです。問題はこの後です」
奥の通路から脇にそれた通路へ……そしてワームホールの入口の石壁へ。
映像からの感嘆の声が聞こえる。
「これです。黒光りして磨かれたように平らです。これまでの石壁とは異質です。どうしてここだけこの石で遮られているのか。この映像を見た世界中の鉱物学者がこの後、観光地となった洞窟に訪れました。ところが……」
ガイはまた映像を止めた。
「その数週間後に2回目の異常値が観測されました。私は急いで調査に向かいました。見て下さい。これがあの通路の映像です」
映ったのは瓦礫だった。
「狭い通路に瓦礫がぎっしりと問題の石壁の前を塞いでいました。人が通るのがやっとの通路では撤去も出来ず石壁の調査は不可能でした。この瓦礫がどこから崩れたのかも不明です。ただ、異常値が発生する前までは瓦礫は無かったと推測します。その理由は……」
ガイは瓦礫の映った画像を静止させて話しを続けた。

「この異常値の出る前の昼にこの山に住む占い婆という者が少年が洞窟から出て来るのを見ていたのです。私は確認するために村に行き少年に会いました。観光化される前に見に行っただけだと言いました。瓦礫が崩れるような音も聞いていませんし異常は無かったようです。またあれだけの崩れ方はかなり響いたと思いますが占い婆も知らないのです。そして夜また吹き荒れて磁場が高くなったわけです。それから3年ほどはなにも起きませんでしたが最近、3回目の異常値がありました。バラムに問い合わせたらやはり風が吹き荒れ、音の無い光が発生しています」

ガイは映像を消して会場を明るくした。
4人の科学者の顔を見回した。
あきらかに思いあぐねて戸惑っている様子だ。

「炭素星雲とこの洞窟とになんらかの関係があるのではないかと睨んでいます。あの洞窟の造りはかなり高度な技術が必要であり、昔の人類が建造できるような物ではありません。高度な文明、たとえば地球外生物の建造物ではないかと考えても不思議ではありません。なぜ今、突然瓦礫が現れたか。報道で明るみにされるのを拒むようにです。となるとこの洞窟は現在も使われている可能性があります。私はこの洞窟を徹底的に調査するべきだと思っています。それには過去2回の異常値にこの少年は関わりがあるのか調べたいのです。この委員会の席に召喚を希望します」
会場がざわついた。
ハイツ博士が立ち上がると同時にさっと2人の手が上がった。
「私は今のガイ隊長の話しを聞く限りではその少年の召還には反対です。炭素星雲の対策委員会の内容ではないからです。ガイ隊長は宇宙人がいると決めてかかっておられるようだが世界には不思議な現象など山とあります。ろくに調査もしないで簡単に宇宙人と片付けないでもらいたいしその少年についてはまるで彼が宇宙人だと見ている節があります。
犯罪者ではないのです。調べる方法は他にもあるでしょう」
 宇宙生物学部長のエミリー博士が発言を終えるとすぐ航空気象学部長キムラ博士が手を上げた。
 「炭素星雲を呼び寄せるのにその洞窟なり少年が関わっているというのはガイ隊長の憶測で科学的根拠が見られません。もし関わっているとしたら炭素星雲を呼ぶための電波を送る必要がありますが世界の天文台や衛星からもそんな報告はありません。思いこみで召還など認められません」
 ハイツ博士は2人の意見に頷きながら他に意見はとヘンリー博士を見て言った。
ヘンリー博士はおもむろに立ち上がった。
 「私も召還は無理だと思いますね。ただ個人的には非常に興味をそそられます。洞窟の瓦礫の撤去と科学技術で奥の分析などした方がよいでしょう。炭素星雲にしても地球には未知の出来事です。考えは柔軟な方がよい。それと少年の保護者となっている者は国連の保健局ケーシー博士だそうですが、ガイ隊長、違いないですか」
 「はい、そうです。遭難死したマタイの科学者ラファン氏とケーシー博士は大学時代からの友人で脱走を援助したケーシー博士は責任を感じて少年の保護者になりました」
 「するとケーシー博士は少年と何度か会っているのですね」
 「そうです」
 「少年は未成年だがケーシー博士に聞くことはできるのではないかな。召還なんておおげさにせず、参考までに聞きたいと協力をお願いしたらいい」
 ヘンリ――博士の話しぶりにはいつも説得力があり、問題の焦点も杓子定規な見方でなく柔軟だ。だいたいの会議の締めは博士でくくられることが多い。
司会のハイツ博士は大きく頷くと他の博士に同意を求めるように見渡す。
「今のヘンリー博士の言葉で私も、視点を炭素星雲と一見関係に無いような現象も視野に入れて考えていくことも重要だと感じました。ガイ隊長の調査には委員会としても協力していくことを提案いたします。ただし召還には無理がありますので1度その保護者であり、我々と同じ国連の機関で働くケーシー博士に委員会に参加していただくということでいかがですか」
 司会のハイツ博士の提案が認められ、委員会の名でケーシー博士に意向を伝えることになった。
 「それでは、博士の参加できる段取りが決まり次第、次回の会合の日時をお知らせいたします」
 解散となった会場でガイは退出しかけているヘンリー博士に近づいた。
 「博士」
 ヘンリー博士は足を止め、ガイを待った。
「博士、ありがとうございます。私の話しでは否決されるところでした」
「いや、非常に興味深い話しだから、没にするのが惜しかったからだ。炭素星雲があんな遠くからなぜこの太陽系に向かってきたのかも謎だ。君の目のつけ所は当たっているかもしれないぞ。だが君も言葉が下手だな。あれでは君の関心が宇宙人ばかりで炭素星雲への関心が薄いととらえられても仕方がないな。まあ、とにかくその洞窟は私も大いに興味がある。頑張ってくれたまえ」
「はい、徹底的に調べるつもりです」
ガイの固い口調に博士は苦笑いしガイと分かれて会場から外に出た時ふと思い出し
「そうだ、君はケーシー博士とは面識があるのかね」と後ろから出てきたガイに聞いた。
「ケーシー博士ですか……面識と言うか1度だけ以前ここの玄関ロビーで声をかけられました。あれは……」
そうだ! あの時マタイの洞窟のことをわざわざ知らせて来たのだ……異常磁気と関係あるかもしれないと私に進めてきたが……それだけの理由だったのだろうか。

「そうか。彼は大学で私の教え子だ」

ヘンリー博士もまた、ここのロビーで偶然彼に会い、ガイについてしつこく聞いて来たことを思い出していた。あの後、彼はガイの大学まで出向いたのだろうか。ガイの人となりを知りたいからと言ってもなぜそこまで熱心になる必要があったのか……
ヘンリー博士はガイにはこのことを言わなかった。


 


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