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作品名:ランドファーマー旅行記 作者:きーち

第20回   六つ目は星空の下で(4)
 山頂で起こった地面の揺れはそれ程激しい物では無く、それで居て体の芯にまで響く様な深さを持つ物である。
 その揺れは、どことなく不安と気持ち悪さをアイムに感じさせる。
「なんでしょうこれ、いつから揺れだしたのかもわからないけど・・・。なんか、普通の揺れじゃ無い感じが。」
 うまく言い表す事が出来ずもどかしいが、その感覚は他の3人とも共有しており、彼らの顔を流れる冷や汗を見れば、どの様に考えているかは直ぐに分かった。
「地震じゃあ無いな、地震はこんな揺れ方はしない。」
 リュンも言い表せ無い不気味さを感じているのか、視線をドラゴンから自分の足元に移している。
「あの、わたくし思うのですが・・・。普通の揺れは地面が揺れているのですから、無機的な物に感じますわよね。でも、これはどうしてだか有機的な印象を受けると言うか・・・。」
 ああ、セイリスの話でようやく分かった。この揺れは生命力を感じるのだ。地霊が見えるランドファーマーの自分が言うのはなんだが、普通、地面は生き物では無いので、その様な感じ方はおかしいはずである。
「ううむ。昔、火山に棲むと言うドラゴンを調査した時、噴火口近くで似た様な揺れを経験した事はあるが、この山が火山であるなどと聞いた事が無い。」
 火山の揺れに似ているとは奇妙な事だ。アイムは火山について見たことは無いし知識も無いのだが、いま自分が立つこの山は火山で無い事は知っている。もちろん山頂に火口や煙も見えない。
「この揺れが生物的と言う話を聞いて、思い付いてしまった事がある。」
 リュンがこれから言う事がなんとなく分かってしまう。それは、誰もが考える事だが、言葉にしたく無い事であるからだ。
「それって、良い思い付きですか? 悪い方だったら言わないで欲しいんですけど。」
「・・・。」
 アイムの言葉に黙るリュン。つまり悪い思い付きだったらしい。
「でも認めない訳にも行けませんわ。だって、多分、これか起こるかもしれない事ですもの。」
 確かにそうだ。こういう場に置いて、悪い予感の方が当たる確率は高いのだ。例え、口に出すのが嫌でも、相談しない訳にも行かない。
「しかし、相談したとしても、どうすると言うのだね? この山自体がドラゴンなどと言う状況に対して。」
 そう、山自体が揺れている。その揺れがまるで生物の様。そして山に降りてきたドラゴンがまだ子供だと言う前提。これらの状況から思い付いてしまうのは、この山自体が空に棲むドラゴンの親なのでは無いかという考えだ。
「とりあえず、山がドラゴンだとして、その上に子供のドラゴンが降りてきたのなら、次はどうなるんでしょうね。」
 揺れが少し大きくなっている気がする。まるで今まで血の通っていなかった物が動き出す様に。
 問題はそれが自分の足元で起こって居る事だ。
「子供が旅から帰ってきた時、親がする事と言ったら一つ。出迎えだな。」
 ドサリと言う音がした。土の塊が地面へと落ちる音だ。良く聞くと言う程の物でも無いが、それでも聞き慣れない音でも無い。
 しかし、音から感じる土の重さは、十分にアイムの体へと響く。どうやら、相当な重さの土が落ちた様だ。
 音が発せられた場所はどこだろうか。キョロキョロとアイムは辺りを見回して、ちょっとした異変を見つけた。
「あれ、あそこ、あんな感じの地面だったかなあ。」
 アイムが見るのは、皆で星を眺めた時に登った高台であった。そこにはまず土が無かった。
 どうにも地面に落ちた土は、あそこの物らしく、本来、土の下に隠れていた物が姿を見せていた。
「どう見ても、違う雰囲気になっていますわね。なんでしょう、凄くツルツルしている様な。」
 それを見た印象は、大きく丸い宝石と言ったところだろう。異常なのはその大きさが高台とほぼ同じ大きさな点である。
 宝石の模様も奇妙だ。全体としては黄色の石であるが、中心部らしき場所から端までに掛けて黒と茶色を混ぜた色の線が、一本走っている。
 線は中心部に近づく程、太くなっており中心部での太さは、宝石全体の太さの三分の一くらいはあるだろう。
 黄色い部分に広がるヒダの様な模様も気になる。どうにもそれを見ていると、吸い込まれる様な感覚に襲われてしまう。
「あれは、もしや・・・。」
 ドロクモは、山頂に現れた宝石を見て震えている。あれが何であるか気付いたのだろうか。
「なんだ、学者先生。気付いた事があるなら何か言ってくれ。」
 リュンに同感だ。ここまで来て思わせぶりな態度は、不安を増す効果しか無い。
「いや、あれはな・・・。」
 ドロクモが口を開こうとした時、宝石に走る線がギョロリと動いた。
 いや、線だけで無く、合わせて宝石自体も動いている。恐らくは地面の下も丸いであろうその巨大な宝石が、付近の土を巻き上げながら半回転する。
 宝石に走る線がまるでこちらを見るように、正面を向いている・・・。見るように?
「もしかして、あれって、目? 」
 寒気がした、震えもだ。なんだあれは、目なのか? 小山程もある目だとでも言うつもりなのだろうか。
 ありえない。あれが目だとすれば、その体はどれ程の大きさだと言うのだ。
「もし、山自体がドラゴンだとすれば、むしろあの目は小さい方だと言えるかもしれんね。」
 驚きの表情を隠そうともせず、それでもドロクモは、今の状況を説明しようとする。
「お出迎えは目線のみと言う事なのかしら。そうでなければ大変でしたわ。」
 もし体全体で子供を出迎えて居たら、自分達どころか、山に棲む生物すべてが大変な事になっていたところだ。
「体を動かさないのは、自分の子供を守るためなのかもな。だとすれば温厚な性格を期待できる。」
 この山が、昔から山のままなのだとすれば、確かに親ドラゴンは大人しいのかもしれない。何故なら、ずっと昔から、この場所を動いていないと言う事なのだから。
「それでも、ドラゴンの上に乗っているって言うのは気分が悪いですよ。」
 いつ何時、足を立てているこの地面が、どこかへと消えてしまうかもしれないのだ。
「うむ、今までが休眠期で、これからが活動期になると言った事もあるかもしれんしな。」
 アイムに同意するドロクモであるが、何故かどことなく嬉しそうである。まあ、ドラゴンを調べる学者としては、この上ない発見なのだから仕方ないか。
「うん? ドラゴン達があの目の周りに集まりだしたぞ。」
 リュンの言う通り、子供のドラゴン達が、巨大な目の周りに集まって行く。目の大きさのせいで、あの大きく見えたドラゴンが小さく見える。
「いったい、何をするつもりなのでしょうか。」
 不安気にドラゴンの行動を見つめるセイリス。これまで起きた事だけでも、十分に驚きを感じたと言うのに、これから何が起こると言うのだろう。
「ふうむ。親元に帰った子供達が求める物。いや、まさかな。それでは都合が良すぎる展開だ。」
 また、自分の中だけで考え事を始めたドロクモ。いちいち聞き出すのも面倒になって来たので、ドラゴン観察を続ける。どうせ、見て居ればわかる事なのだ。
「とは言っても、何も変わらんが。」
 目の周りに集まったドラゴン達は、そこで口を開けたかと思うと動かなくなる。
「山の空気でも吸い込んでいるのかもしれませんわ。」
 わざわざ空を飛んできてここまで来たのだ。そんな訳でも無いだろう。
「もしかして、餌でも貰おうとしているのか? 」
「そう、まさにその通りだ。あれは親鳥に餌をねだる小鳥と同じ行動なのだろう。」
 リュンの言葉に反応して、考え事をしていたドロクモが顔を上げて答える。しかし、餌とは・・・。それが何であるかを知る事が出来れば大発見であり、ドロクモの言う通り、随分と都合の良い展開でもある。
「ふふふ、それがどういう事かわかるかね? あのドラゴンの一端を知る事が出来ると言う事なのだよ。謎に包まれたドラゴンの正体が! 」
 テンションが上がってきたようで、今にも飛び出しそうなドロクモを見ると、逆にこちらは冷静になってくる。これから何が起こるにせよ、そんな冷静な気持ちで見た方が、得る物も多いとは思うのだが。
「学者先生はこの山にドラゴンの餌があることに否定的だったが、その辺はどうなんだ? 」
「それはこの山がただの山だと考えていたからこその思考だな。今は、山自体がドラゴンであると分かった訳だから、当然、話も変わる。」
「それじゃあ先生は、山のドラゴンが何か特別な事をして、子供に餌を与えていると? 」
「うむ。それについてはだな・・・。」
 ドラゴンにそれほど興味の無かったはずのリュンとドロクモが、話を発展させている。まあ、それはそれで良い事だろうと思い、アイムは放って置く事にした。
 今は、ドラゴン達の観察に集中したい。
「それにしても、本当に何も置きませんわね。子ドラゴンさん達は、みんなお口を開けていると言うのに。」
 そんな事を言うセイリスは、ドラゴン達と同じく今にも口を開けそうだ。もちろん、餌を貰うためでは無く、飽きから来るあくびのせいだ。
「うーん。もしかしたら、このまま何も起きないかもしれないね。」
 そうだとしたら、ドロクモの期待も外れてしまう事になるのだろうか。
「あら、でも、子ドラゴンさんが何かする様ですわ。」
 巨大な目の近くに集まっていたドラゴン達が、開けた口を閉じる。その後、すべてのドラゴンが、伸びばしていた長い体で蜷局を巻いて行く。
「いったい、何をするつもりなんだろう。」
 ドラゴンの目線は、親であろう巨大な目から、空へと向かう。まるでまた、空の旅へと戻ろうとしているみたいに。
「みたいにじゃなくて、その通りなんじゃないか? 」
 いきなり、心の声に返事をされて驚くアイム。
「え、そういう事はやめてくださいよリュンさん。考え事を読むなんてエスパーなんですか? 」
 いくら感がするどい人だとは言え、超能力者だとは思いたくも無い。
「お前の独り言が聞こえただけだ。どうにも癖になっているみたいだな。」
 それは仕方ない。だいたいのランドファーマーが独り言の癖があるのだから。
「それよりも、ドラゴンが空に戻るかもって話ですけど、やっぱりそうなんですかね。」
「ああ、見ろよ、今にも空を飛びそうな雰囲気じゃないか。」
 ドラゴン達は、空を見て、蜷局を巻いたまま、体を縮ませていく。そう、これから、空へと跳ぼうとしている様に。
「む、みな伏せろ! 突風がくるぞ! 」
 ドロクモが叫ぶ。思いの外、迫力のあるその声に釣られて地面に伏せると、その直後、アイムの体を風が襲う。
 突然起こったその激しい風に、体が吹き飛ばされそうになるが、体を伏せていたおかげで難を逃れる。
 風が吹き抜けたのは一瞬だったおかげもあり、アイムは無事立ち上がる事が出来た。
「あれ、ドラゴン達がいない。あの大きな目も。」
 そこには、今まで起こった事が幻であったかの様に、すべての物が、ドラゴンが山へと降りてくる前の状態に戻っていた。
「良く見ろ、目は消えていない。多分、目蓋を閉じただけだろう。」
 目のあった場所は、元の高台に戻っているかの様だが、よく見ると、周辺の土とは少し違う色をしている。保護色と言う奴だろうか。あれだけ強大なのだから、隠れる必要も無いと思うのだが。
「子供の方は、体をバネにして空へと跳んだのだろうな。激しい風はその反動だ。」
 ドロクモの目線は空に向かっている。いつのまにか夜の黒に朝の白が混じり始めた、紺色の空だ。そこには空を飛ぶドラゴンを見る事は出来ないが、ドロクモの目には映っているのかもしれない。
「体をバネにしてって言いますけど、それだけで空高くまで跳べるんですかね。」
 まあ、あの体を見ると、随分と反発力がありそうではある。
「彼らが空を飛ぶ原理がなんとなくわかったよ。なにがしかの力で、自身の体重を軽くしているのだ。だから、少しの力だけで、それでも人の力とは比べ物にならないだろうが、空高くまで跳ね上がる事が出来る。後は、軽くなった体を風に乗せれば、空くらい飛べるのだろう。」
 そのなにがしかの力が分からない以上、結局は原因不明のままだが、ドロクモの説明を聞くと、それでも謎が解けた様な気分になってしまう。
「ですけれど、いったい何を食べているのかは、分からないままになってしまいましたわね。」
 セイリスはどこか残念そうだ。彼女の興味は、そちらに向いていたからかもしれない。
「一度の調査で何もかもが分かれば学者はいらんだろうね。まあ、だからこの仕事は面白いのだから辞められない。」
 今度は、どのドラゴンをどこで調査しようか。そう話すドロクモは、本当に楽しそうである。
 彼の中では、今回の調査は既に終わっているのだろう。心はまた別の場所へ旅立っている。
「それは良いが、報酬の件は忘れるなよ。駄賃程度であれ、仕事は仕事だ。」
 感慨も台無しに、リュンは金銭関係に厳しく対応する。旅の商人としてのけじめなのだから仕方ない。
「おお、そうだったな。今回の調査に対する収穫は十分にあった。スポンサーも満足してくれる物だろうから、報酬に関しても、少しばかり色をつけさせて貰うよ。」
 それは嬉しい誤算だ。色と言っても、元が少ないので期待度は少ないが、仕事を評価された様で結構嬉しい。
「それより、そろそろ山を降りません? 実はまだ落ち着かなくて・・・。」
 山頂で一休みすると言う選択肢もあるが、一度ドラゴンの体に乗っている事を理解してしまうと、そっちを選ぶ気分では無くなっている。
「おまえなあ、俺とセイリスは今まで徹夜だぞ、徹夜。ちょっとくらいは休ませろって、なあ? 」
 顔を下に向け、セイリスに同意を求めるリュン。
「あの、わたくしも、そろそろ山を降りたいかなあって・・・。」
 結局、まだ体力が残る内に下山する事になったアイム一行であった。

「あいたたた。山って登る時よりも、降る時の方がきついんですね。」
 ベッドの上で、足を揉み解すアイム。
 ウエストモルタルへと戻ったアイム達は、ドロクモとの契約を果たすと、そのまま宿を
取り一休みする事となった。
「足への負担って意味ではそうだろうな。その割には、登る時よりも疲れてないじゃないか。」
 足の筋肉痛には苦しんでいるが、確かにそうだ。
「慣れかもしれませんね。まあ良かったですよ、リュンさんにならともかく、女の子の足まで引っ張ってちゃあ、情けないですもん。」
 別の部屋を取って、休んでいるであろうセイリスを思い浮かべる。体の小ささからは想像も出来ないくらいに頑丈な彼女であるが、だからこそ、負けてられないと言う男の意地がある。
「慣れねえ。船旅でもそうだったが、お前は経験の無い事には弱いが、すぐに慣れるのが強みだな。」
 もしかして褒められているのだろうか。褒め言葉だとすれば、リュンに言われると、それ程嬉しく無いのはどうしてだろう。
「それよりも、あの学者先生に言わなくても良かったのか? 」
 リュンは例のニヤついた笑みを浮かべて、こちらを見る。
「言わなくても? いったい何のことやら。」
 自分で言って、自身は嘘が下手である事に気付くアイム。この返し方では、何か隠し事をしている事がバレバレでは無いか。
「ドラゴンの餌の事、気付いていたんだろ? 」
 ああ、やはりバレているのか。そこそこの付き合いなのだから、それも仕様が無いと言えば、仕様が無い。
「隠すつもりは無かったと言えば無かったんですが・・・。いや、あったのかな? なにせ地霊に関係する事だから。」
 ランドファーマーにだけ見える地霊。土地に潜むその霊達が見えると言う能力は、他の種族には明かさない能力であり、リュンは他種族でそれを知る、数少ないはずの一人だ。
「へえ、地霊に関係が・・・。ちょっと待て、もしかしてドラゴンが食っていたのは・・・。」
 リュンの顔が青くなって行く。もしかしなくても、地霊が食べられる姿を想像しているのだろうか。
「ええ、まあ、地霊ですけど。あ、ちょっと、気持ち悪がらないでくださいよ。地霊って、人や動物みたいな感じじゃなくて、空気みたいな感じなんですから、口に入れたって、気味の悪い物じゃあ無いです。」
 特に巨大な目から、涙の様に出て来た地霊、その集合体と言えば良いのかわからないが、そう言う物を、子供のドラゴン達が食べる様子は、確かに親が子に餌をやっている風に見えた。
「しかし、餌が地霊とは・・・。地霊って、たくさん食えば、空も飛べるのかよ。」
 それに関しては知らない。ただ食べただけで飛べる様になる訳でも無いだろうが。
「普通の地霊とはまたちょっと違う感じもしましたけど。山みたいな姿の親が、何かしているんでしょうね。それを食べたから、空も飛べる。」
 山ドラゴンの特性品と言う奴だ。
「なるほどねえ。親の愛と呼ぶか、生命の神秘と言うか。まあ何にせよ、面白い仕事だったのかもな。」
「あはは、最初はやる気が無かったのに、良く言いますよ。」
 だが確かに面白かった。報酬と労力が釣り合わないと言う点に目を瞑ればだけど。
「いつも、こういう仕事ばかりって訳にも行きませんけど、時々は気晴らしに良いんじゃないですか? 」
 旅にはメリハリが必要だ。まあ、メリハリだらけの旅をしている様な気もするのだが。
「ああ、そうだな。だが、金儲けも目的の一つである事を忘れるなよ。」
 そうだったっけ。これまでの旅で、それほど金銭を大量に得た事が無かったので、そんな目的がある事をすっかり忘れている。
「金儲けと言えば、リュンさんの種族であるツリストって、みんな行商人みたいな事をして、金銭を稼いでいますけど、どうしてなんです? 」
 地霊が見えるせいか、土地と言う物に執着しがちなランドファーマーにとって、旅を好むツリストの性質とは、理解から遠い所に居る。
「あー、そうだな、そろそろ話しても良い頃か・・・。」
 一瞬の逡巡の後、そんな事を言うリュン。いったい何のことだろうか。
「そうだな、次の国に着けば話すさ。」
「次の国、ですか? そんなに悩んでいる風でも無いんですから、ちゃっちゃと話せば良いじゃないですか。」
 勿体ぶられるのは、今回の仕事で嫌になった。
「まあそう言うなって、次の国で話せば都合が良いんだ。なにせ次の国は、俺の故郷なんだからな。」
 ニヤついた笑いから、普通の笑い顔に変わるリュン。その表情の変化は、故郷を思うが故なのだろうか。


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