現在、リーマンショックや東北地震で、経済の回復は一向に見えない。
そんな中、ある意味1番の間接的被害を受けているのは就活生ではないだろうか。
「健」は大阪の大学に通う3年生、就職活動真っ只中である。
「ただでさえだるいシュウカツやのに、企業が募集減らすとか何やねん!!」
と友人と愚痴をこぼしながらも、生真面目な彼は就職活動に専念していた。
ある日の面接中、面接官は健に、こうつぶやいた。
「君はやる気もありそうだし、うちの会社できっと活躍すると思うよ」
「はい!!ありがとうございます(これは絶対いけるな・・・)」
健は内定に確信を持っていた・・・・しかし、企業からの返事は返ってこなかった。
「どういうことやねん!!落とすなら最初から期待させるようなこと言うなや!!」
健は社会の建前や矛盾に振り回されてボロボロになっていた。
明日は三社面接、あさっても二社面接・・・
気が休める場所なんてなかった。生真面目な健は友人と遊ぶのに罪悪感もあった。
「ここで遊んだら負けや、お金もないし・・・できるといえばネットサーフィンくらいやなぁ」
就活生にパソコンは必需品である。今や、企業の募集やエントリーシートはパソコンを
通じてしてできないといっても過言ではない。企業募集をチェックしながら、
「ニヤニヤ動画」という動画サイトを見るのが、健の唯一の楽しみになっていた。
「どれどれ・・・ん?ニヤ生って何や?」
ニヤニヤ動画には、「ニヤ生」というネットラジオがあり、誰もが配信者となり、
ネットラジオのDJができる機能があった。
生の声が聞こえるという点が、健には魅力的だった。
「ニヤ生おもろいな〜、おれもストレス発散にやってみようかな?」
軽いノリで、健はラジオを始めることにする。
これから、様々な出来事があるとは知らずに・・・
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