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作品名:恋ラジオ 作者:むじ

第1回   シュウカツ
現在、リーマンショックや東北地震で、経済の回復は一向に見えない。

そんな中、ある意味1番の間接的被害を受けているのは就活生ではないだろうか。

 
 「健」は大阪の大学に通う3年生、就職活動真っ只中である。

「ただでさえだるいシュウカツやのに、企業が募集減らすとか何やねん!!」

と友人と愚痴をこぼしながらも、生真面目な彼は就職活動に専念していた。


 ある日の面接中、面接官は健に、こうつぶやいた。

「君はやる気もありそうだし、うちの会社できっと活躍すると思うよ」

「はい!!ありがとうございます(これは絶対いけるな・・・)」

健は内定に確信を持っていた・・・・しかし、企業からの返事は返ってこなかった。

「どういうことやねん!!落とすなら最初から期待させるようなこと言うなや!!」

健は社会の建前や矛盾に振り回されてボロボロになっていた。

明日は三社面接、あさっても二社面接・・・

気が休める場所なんてなかった。生真面目な健は友人と遊ぶのに罪悪感もあった。

「ここで遊んだら負けや、お金もないし・・・できるといえばネットサーフィンくらいやなぁ」

就活生にパソコンは必需品である。今や、企業の募集やエントリーシートはパソコンを

通じてしてできないといっても過言ではない。企業募集をチェックしながら、

「ニヤニヤ動画」という動画サイトを見るのが、健の唯一の楽しみになっていた。

「どれどれ・・・ん?ニヤ生って何や?」

ニヤニヤ動画には、「ニヤ生」というネットラジオがあり、誰もが配信者となり、

ネットラジオのDJができる機能があった。

生の声が聞こえるという点が、健には魅力的だった。

「ニヤ生おもろいな〜、おれもストレス発散にやってみようかな?」

軽いノリで、健はラジオを始めることにする。

これから、様々な出来事があるとは知らずに・・・


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