あのチラシには電話番号が書いてあり、そこへ電話すると日時と場所を告げらた 場所はよくセミナーとかで利用されるビルだ やはりヤバイ類いかなって思ったがいざとなればやめれば良い 俺はその場所へ行く
集まった奴らは俺と同じ様に腐った目をした男女が300人位だ
司会者みたいのが壇上に立つ
『皆さん良くおいで頂きました 今から私が話す事をしっかり聞いて理解して下さい まず皆さんには契約書にサインして頂きます その契約書にサインして頂いた方は都合3日間の労働をして頂きますが時給は7万円をお支払い致します
時給、7万! あたりがざわめく
『ただこの労働は3日間、つまり72時間は休憩なしで働いてもらいます
な、なんだカードゲームじゃないのかよ でもすげー時給だ 7万掛る72ったら…504万! たった3日寝ないで働けば一気に借金返せてお釣りが来る
『但し皆さんにお詫びしなければならない事があります この募集は100名様までとなっているんです
この言葉が終わるか終らないかの内に横のテーブルが殺到した
そんな様子を冷ややかに見ている松山ケンイチに似た男 壁に寄りかかっているキャバ嬢みたいな女 何人かは殺到の中に入ろうとはしない
『な、何だよこの契約書!こんな無茶な契約書サイン出来るか!
当労働中に病気、怪我等の一切の全ては自己責任とし、乙には何の責任もないものとする またそれは死亡もしくは重度要介護状態になっても同様である
殺到していた集団が凍りつく
そんな中、松山ケンイチに似た男はニヤつきながらサインをし、担当者に渡す 他にも数人が続いた
こ、こいつら、知っている これから何が始まるのか知っているんだ
俺はびびってる が、こいつらが行くんなら死ぬ事は無いんじゃないか? なら、多少危険でもここは行くべきだ
俺も契約書にサインをした
『後悔するぜ 背の高い男が呟く
俺は少し震える手で契約書を担当者に渡した
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