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作品名:おウチに帰りな。 作者:j.heen

第9回   【開幕。そして7年】娘たちとの日々 ― なな
とあるエロ系巨大掲示板サイトをご存知であろうか?
○○ネットという、そのサイトへは
15年の冬眠から醒めて以来、足繁く訪れた。
下着板、痴漢板、近親相姦板など文字だけで十分に妄想を膨らまされた。


他の売り子たちとは、フリマ・サイトと呼ばれるカテゴリーの
半分出会い系みたいな掲示板で知り合ったのだが、
この娘とはエロい男女が集う○○ネットの下着板で知り合った。
別に彼女がエロかった訳ではない。
下着売りについて勉強するために、そのターゲットとなる顧客を知ろうと、
下着板にカキコしてたのだ。

私は素直に、どんな下着が好きで どんな汚れが好きで、
どんな女の子が好みかを答えた。
 ウチぴったりかも?
そんな返事と写メがメールで送られてきた。

まさに ぴったりだった(笑)


2003年8月、初めて ななとカラオケBOXで会った。
高校2年の夏休み。
気持ち良いくらいに いっぱい食べる子だった。
それでも結構スレンダー。
活動的な娘は、スレンダーなのかもしれない。

なな も、比較的汚れの少ない子だった。
けれど、性格や雰囲気に惹かれ
何度もカラオケデートを繰り返した。


。。どんどん 彼女への想いが募り、
まったり二人きりになりたかったので
彼女を山手線の駅の近くのラブホテルに誘った。
もちろん制服姿じゃない時。

近くのカフェで買った お気に入りのスィーツを
ラブホの部屋で頬張る彼女をデジカメで撮りまくった。

着衣のまま、ベッドで添い寝して
いろいろな話しを聞いた。
3人兄弟で、3才違いの妹がいること。
その妹に『下着売るのやめなよ』と言われたこと(笑)
将来は保育士になろうと思っていること。

どうしようもなく愛おしく、
横たわる彼女を後ろから ぎゅっと抱いた。


2時間ほどラブホで過ごした後、
駅前まで彼女を送って ばいばいした。
ターミナル駅で自宅へ向かう電車を待っていた時、
なな から連絡があった。
あの後、男に脅され いたずらされそうになった と。
どうやら、ラブホから二人で出るところを見られ
後を付けたらしい。
彼女は ひどく怯えていた。

そして、それが彼女とのラストになった。
出会ってからちょうど半年経った頃の
胸が締め付けられる思い出だ。。


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