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作品名:おウチに帰りな。 作者:j.heen

第5回   【時代の到来】価値観の変化
1980年ごろからだろうか。
日本国中が急激に消費社会に向かったように思える。


元来、日本は恵まれた風土である。
畑を耕し種を植えれば、食べていくだけのものは得ることができる。

しかし、消費にはお金が必要だ。
狭い国土の隅々に散らばって
畑を耕し、木を切り、魚を採っていた人々が
安定した現金収入を求めて都市へと移動していった。
日本の隅々にまで消費の波が押し寄せたのだ。


|現金を得るためなら、自分の穿いた下着を人に売ることも厭わない。|

1993年の流行語:ブルセラ は、そんな気分を反映している。

恐らく
 カラダを売っている訳ではない。
そんな感覚なのだろう。


フェチの世界ではそんな娘たちを『売り子』と言う。
驚くほど普通の、多くの娘たちが売り子をしていた。
大学生であったり、OLであったり、店員やフリーター、
そして主婦さえも。

買う側のフェチは『買い手』という。
昔は変態という言葉で侮蔑された者たちも、
『フェチ』という明るめの言葉で少し市民権を得ていた。
消費社会の原理に従い、お客様は神様なのだ。(笑)


配送手段の発達も大きい。
売り子が昨日脱いで封入し、ポストに投函したモノが
翌日には買い手の手元に届くのだ。


補足しておくと、法的には全く問題なかった。
家庭を持ち、事業も順調な中
犯罪リスクを犯してまで 自分の欲望を満たす気はなかった。
(2004年に青少年保護育成条例が改正されるまでは
少女の使用済み下着であろうと。)

ずっぽりと、ネットでの使用済み下着GETにはまり込んでいった。
月に2点ペースで2年間ほど。。


そして、携帯電話の浸透が 売買を変えた。


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