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作品名:おウチに帰りな。 作者:j.heen

第2回   【フェチ】大学生の頃
北陸の地方都市に育った。
海まで歩いて5分あまりの、1970年ごろできた分譲地の家で
小・中・高と暮らした。

北陸の冬は暗く、重い。
夏は人出で賑わう浜辺に
真冬は誰もいない。

東京の大学に進むため実家を出る時、
苦労して収集したフェチ品を
2月末の海に葬った。

母校の小学校の教室の机の脇に掛けられた
体育着袋から盗んだ 紺ブルマ。
深夜に、高校の体育館横の女子更衣室に忍び込み
GETした巾着袋に入ってた予備の?白い綿ショーツ。
新聞の折り込みチラシの女性下着の宣伝写真や
男性誌のそそられる水着写真の切り抜きなど。


もお、変態の自分とは おさらばだ。
東京で新しい彼女を見つけ
SEXしまくってやる。

ごおごおと海を渡って吹きつける風
雪雲を培養する鉛色の空
湿度の高い濃密な空気。

冬の日本海の波を砕くテトラポットのすき間に
落下してゆくフェチ品を見送りながら、そう誓った。
少しだけ、涙が頬を濡らした。


しかし、大学の同級生の彼女ができても
フェチ魂は消えなかった。

処女だが、とてもスケベな彼女だった。
本番以外は何でもOK。

。。むしろ、蛇の生殺し。
だから、また彼女の下着で愉しむようになった。
新宿・歌舞伎町の同伴喫茶なんかで
彼女の目の前で愉しませてもらった。
お土産に着けていたショーツをもらったり(笑)


彼女と入っていたハーモニカの社会人サークルで
温泉旅行に行った時は、
同衾で一夜を過ごしたが
それでも本番には至らなかった。

彼女は小学校就学前に性的いたずらを受けたコトがあるらしい。
なるほど。
ある意味、歪んだ訳だ。


当時の私は 住み込みで配達のバイトをしていた。
早朝の配達のため人目は少なく、
配達先の玄関先に干された
若奥さんのピンク色のショーツを 拝借したりもした。
銭湯横のコインランドリーの
若い子たちのショーツも 狙い目だった。


いずれにしても童貞のまま。。


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