2008年のリーマン・ショックは、私の仕事量にも影響した。
以前のように仕事が取れない。 にもかかわらず、娘たちと遊ぶための現金とカード支払い。 苦し紛れの消費者金融。 母親を亡くした みきのことも気がかりだった。
もともと酒好きな私であったが、 自宅での仕事中に飲酒するようになっていった。 2009年夏には、10年ぶりに うつになっていた。
気持ちが前向きになれなかった。 どうしようもない閉塞感。 ふらふらと街に出て、ひとり飲み歩いた。 何から逃げていたのだろう? 何を求めていたのだろう? 飲んでる間は気持ちが楽になった。
1999年にも通った駅前の診療所で、薬を処方してもらった。 診療所は相変わらず盛況だった。
食欲不振で70キロを超えていた体重は、60を割っていた。 指も痩せ、18年の間 薬指に光っていた結婚指輪も無くした。 ただ前回の経験から、焦りは無かった。 意識的に散歩を増やし、ゆっくり回復を待った。
。。2ヶ月ほどで うつ状態は脱した。 少しずつ気力が漲り、前向きな気持ちになった。 たまらなく嬉しかった。 さぁ、バリバリ働くぞー!
仕事のパートナーと、横浜で2軒飲んだ。 地元の駅に戻って、さらにひとりで 行きつけのバーに寄った。 そこまでは覚えている。。
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