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作品名:おウチに帰りな。 作者:j.heen

第11回   【開幕。そして7年】娘たちとの日々 ― みき
今では、
 私が少女たちから下着を買っていたのは、みき に出会うためだった
とさえ思える。

2005年11月22日 いい夫婦の日(笑)
まだ中学2年生だった彼女と友達と、横浜のカラオケBOXで会った。

私を惹きつける要素に満ちていた。
・容姿が好みなスレンダー
・汚れが好みの甘いおりもの香
・猫系の楽な性格

彼女とは、特にデートが楽しかった。
カラオケBOXだけじゃなく、
鎌倉・湘南・みなとみらい・山下公園・新宿・アキバと
いろんな所で父娘みたいにデートした。

月日は流れ、
2009年8月 新横浜プリンスのプールで
みきは大はしゃぎだった。

断っておくが、みきとカラダの関係はない。
その日もダブルの部屋を取ってはあったが、
夜11時過ぎに電車で帰っていった。

。。その10日後、みきの母親が他界した。


彼女の両親は、中学生の時 離婚し
一人っ子の彼女は 母親と二人暮らしだった。
下着を売る少女たちは、
お金だけでなく 何かそれ以外に求めている娘が多いように思える。

亡くなる3年ほど前から、母親は入退院を繰り返していた。
ガンだった。


その翌日、横浜のラブホで みきに会った。
ただ黙って、彼女の悲しげな肩をハグすることしかできなかった。

父親のような気持ちで接していても、
実際には何の力にもなれない自分が情けなかった。。


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