今夜は、ちょうど1年前に起きた大地震の、チャリティーライブを担当していた。 仕事だ、問題なくこなすよ。
「今日、何人ぐらい、客来てる?」 「150ぐらい居るけど、 金払ってるのは半分かな?」
うっせいなぁ・・。 だいたい、PAのおまいが、なんでそんな事、気にするんだよ。 何人来たって、お前のギャラは変わんないよ 実際、ライブハウスなんて嘘ばっかし。 でもな、客もバンドも、気持ち良く騙されれば丸くおさマッチまうのが、日常なんだよ。 ここに、希望とか、「もしかしたら!」なんてモンは無いんだよ!!!
って、別に言われたわけじゃないけど、「はい」わかってますよ。
俺はライブハウスでも、格下の店を渡り歩く、フリーのエンジニア。 これが日常、常だよ。 めったな事は起こりっこないんだ、こうゆう場所は。 嫉妬、自己中、金、酒、女、あらゆる悪意が集まってる。澱んだ空気。 退屈な毎日の、うさ払し。自分を慰める場所。
でも毎日居るとね、こんな事も起きるんだ。
ちょっと、聴いたことないかなぁ、人が集まる場所には、霊が寄ってくるって話。 あれ、ほんとだよ、俺は、よく見ちゃうんだ。 光の玉だったり、光線が突き刺さったり、カラフルで、人の形はしてないんだけど、 感情のカタマリって感じで向かってくる。
怖くはないし、悪くない。 「悪くない」って、けっこう最上級のホメ言葉なんだ。伝わらない事が多いけどね。 ライブ中もそうだけど、終わって誰も居なくなった店でも、現れるんだ。 「霊」って?おばけ?なんなん?。
そもそも、「なんだよ、おまえは!」
そんときの俺は・・・・。
何かを見失ってる・・・・。
あいつに出会った時もそうだった・・・・。
だって、今は何も見えないもの。暗闇。真っ暗闇。ひとすじの光もない。 それで、よく生きてるな、俺。 バランス悪くて、どうしようもない毎日。
どうにも、ならなくなったのは、地震があってから数日後の事。
光が頻繁に見えるようになったのは2年前の事。 そして偶然の出会い。奇遇。
女じゃなければ、一生の友になったろうに・・・・・。 幼虫が生きるために、俺にだけ、見える光を放ち、他には見えない色を放ち、寄生した・・・。 その時、俺に抗う術は無かった。
正確に思い出せない部分もあるが、どうせ夢だと言われるのだろうから、 たいした問題ではないだろう。
女神ってなに? 才能って? 華があるって? 負のオーラ? なんじゃそれ? 助けるってなに? 創作って? 人の想いって伝わるの?
で、愛するって なんだよ!!。
俺にとっては、全て事実。 発見は悲しみの入り口で、苦痛の持続。答えは無いけど出口を求めて。 次回へ続く・・・・・。
|
|