苦しかった高校受験が終り、ようやく花の高校生になった勇気。
この男には、コンプレックスがあった。
そのコンプレックスは、名前である。
勇気なのに勇気がないのだ、「勇気」というのは読んで字のごとく勇ましいということだが、この男にはそれがこれっぽっちもない。。。。
自分でこのことを理解しているため、コンプレックスになっているというわけである。
高校の門をくぐって、勇気はいろんなことを考えていた・・・。
『今年こそは“勇気”を出して友達作ったり、彼女を作りたいッ』と・・・
それにしても「〜〜したい」っていうのはほんとに説得力がないものである。 相手に言うのもそうだし、自分に言い聞かせるのもそうであるが、「自信」や「勇気」というものがないように聞こえてしまう・・・・。
勇気は、クラスへ行くともう席は勇気が座る席しか空いていなかった。
勇気は、小さな声で「失礼します・・・」といって速やかにあまり印象をもたれないように席に着いた。
それから、担任の先生に入学式のことなどを聞いていた。
そろそろ、入学式がはじまる・・・・らしい・・・・ということで自信なさげに、おどおどしながら、廊下に並ぶことになった・・・・・。
そこで、運命の出会いが待っていた・・・・
〜fin〜
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