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作品名:osaka oyaji in Shanghai 作者:masa

第1回   いち
いち
「めちゃからいねー これなんですか」
見たときから真っ赤なので予想できたが、僕は李(リ)さんに思わず聞いた。
「これは川魚の水煮だよ。スープは油とトウガラシと麻・・・・ええっとそう山椒みたいなものでつくる。四川料理だよ、辛いからもっとビール飲んでよ」
「いつもこんなの家で食べてるの?」
「私も奥さんも上海人ですが四川料理好きだから、奥さんも勉強して作ってる。今四川料理は上海で流行だよ」
「ふーん、でもこれは慣れてくるとおいしいね」
と汗をふくティシュを李(リ)さんより12歳も年下のきれいな奥さんにもらっていると
急に、前に座っていた坊主頭のでちっちゃいデブが話し出した。 
さっき名刺を交換した時に五匹(ウーピー)虎(フー)服飾副総経理と書いた名刺をもらった。
名前は確か王(ワン)さん
「#$%&%$#&%$#*%$+」
 上海3回目合計滞在約2週間の僕には全くわからなかった。
李(リ)さんが言うには、大きなアパレル会社のナンバー2で、今上海で新しいブランドを作って売りだそうとしている。
そこでブランドをプロデュースできる人を探しているので今日は僕を彼に紹介したい。
「えーーー今日は家に食事に来ないかって言われたから来ただけで、そんな話聞いてないよ」と思ったが、すでにチャイニーズたちの性格になれてきていた僕は、
「それは、ありがとう、でも僕は中国語話せないし、日本に仕事あるから」
と笑顔で答えた。
「#$%$#*‘&%$##$(&%$)」
通訳してもらっている間に、顔から流れ出る汗を拭きながらビールをのんだ。
やっぱりチンタオビールはうまいな、
李(リ)さんは、日本語のできるアシスタント、今の1.5倍の給料、マンションを用意すると通訳してくれた。
へーえ1.5倍ということは日本円で800万、上海の物価考えると
「大名生活できるやん」頭の中で計算しながら
「王(ワン)さんは、まだ会って1時間も経ってないのに、僕のこと何もしらんやん」と返した
「それは大丈夫、彼は私を信用してるから」
と自信を持って李(リ)さんは、答えた。
「でも李(リ)さんと僕も、今日2回目やで、会うの」
李(リ)さんは上海人の友達のデザイナーに日本の生地を売っている日系大手生地メーカーの部長さんで3日前にカラオケで紹介されたばかりだ。
「私は、人を見る目があるから」
またもや自信を持って答えられた。
「ほーそこまで言われたら、考えます」と返事してしまった。
それから会社の紹介が始まった。
会社の名前は五匹(ウーピー)虎(フー)(変な名前)本社はアモイ(どこやわからん)年商150億元(えええええ話半分でも1000億円やん)店舗は中国に2000店舗、中国の紳士服会社ナンバー2、その他不動産、ホテルおまけに紹興酒、ワインなどの酒、五匹虎ブランドのたばこまで作ってる大企業グループらしい。
そう言われて良く見ると坊主頭のデブの時計は、長方形の派手なデザインはフリップじゃなく、、、ええっとパトリックでもないフランクミュラー。洋服もよく見ると全然似合ってないけど全身アルマーニや、、、こいつ全身で100万超えてるで、
「この話ほんまぽいな」僕は、心でつぶやいた。
日本での心残りは付き合い始めたばかりの、24歳のファザコンの井川遙似のバイトちゃんだけだった。
フリーでアパレルの、プロデュースという名前だけはカッコいいが、中身のない仕事をしているが、日本はこの頃景気が悪いので、食べていくには困らないが、面白い仕事が減ってきていた。
今の仕事は適当に、仲間内で振り分けたら、餞別くらいはもらえるだろう。
40にもなって何事も深く考えない僕は、その場でほぼ決心していた。

42日後
上海のマンションに着いた僕は驚いた。
会社まで歩いて3分はいいが、日本の昔の公団住宅みたいな古い建物だった。
もっとびっくりしたのは、ベッドルームのライト、カーテンが「ショッキングピンク」
だった。
救いは家具が全部新しいこととバスタブ(チャイニーズはフロに浸からないので、ほとんど家はバスタブがない)あること、空港から家まで案内してくれた陳ちゃんというアシスタントが可愛かったこと
彼女は、去年大学を卒業したばかりで上海人、初めての仕事が僕のアシスタントで、日本語は学校で覚えたがうまく話せないと、僕よりうまい標準語で話した。
二人で部屋にいるとムラムラするので、まずは会社に向かった。
上海の西南シーチャーフイの繁華街近くにあるビルの5階ワンフロアーにあるのがが、「ホエール」という僕の新しい会社だ。
早速社長のヤンツオン、企画部の部長リトー、製造の部長フーツオンにごあいさつ全員初対面、彼らも王さんにスカウトされたらしい。
みんなニコニコ笑顔で握手い
い人たちらしい?
後で陳(チン)ちゃんに聞くとヤンツオンは、楊(ヤン)総経理(ツォン チンリー)の略で楊と総の中国読みで
「ヤンツオン」リトーは、李(リ)特(トー)、フーツオンは本当の名前は袁(エン)さん副総経理(フー ツオン チンリー)なので副と総で「フーツオン」とよばれているとのこと、
ややこしいので、会社の人の名前をカタカナで書いたリストを作るのを、陳(チン)ちゃんの初めての仕事にした。
今日は僕の歓迎会ということで、近くの中華料理屋へ
何と円卓が20卓も並んでいた一卓10名で200名。社員約50名プラス家族らしい
陳(チン)ちゃんも入社したばかりでよく分かっていない。
僕の席は楊(ヤン)総(ツオン)の横なかなかこの会社で僕は偉いらしい。
その反対の横には、ネチャッとした洗ってなさそうな長髪のデブが年は僕と同じくらいかな「誰やろ?」
張(チャン)さんですと紹介された。
笑顔で握手していると隣で陳(チン)ちゃんがびっくりしてる
「なに?だれ?」
「すごい本物です。有名デザイナーです、TVにもよくでてます」
陳(チン)ちゃんは興奮気味である。
そう彼こそがブランド名「ホエール」クジラというあだ名の有名デザイナーマーク張(チャン)大師(タイシュー)日本で言うと大先生であった。
しかし、直接会話はできず、陳(チン)ちゃんは緊張でものにならず。
暇だと思ったら大間違い、大乾杯(カンペイ)大会が始まった。
「ヤバー逃げよ」と思った時には時遅し、まずは楊(ヤン)総(ツオン)と各テーブルに行って乾杯
これが20回やで、、、、その後各テーブル入り乱れての乾杯(カンペイ)大会
気分が悪くなりトイレに行くと楊(ヤン)総(ツォン)が先に大量に吐いていた。
これがチャイニーズやな、勉強になりました。


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