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作品名: 作者:銀河

最終回   前回の分で最終回でした
前回分で最終回です。
申し訳ありませんでした。
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【前回と重複してます】

桜が部屋に入ってきてといってきた。
「はいって・・・いいのか?」

少しドキドキする・・・女の子の部屋に入るのは何年ぶりだろうか・・・。

ドアをゆっくり開ける・・・そこには、綺麗な部屋が見えた。
夕日が入りこんでとても綺麗だ。

「どうしたんだ?早く準備しちゃおうぜ」

桜は、きっちりとした目をしている。
この目は何かを言ってくる…俺にはわかる・・・。
それを見て俺はまじめな顔になる。
「桜・・・何か言うことあるのか?」

「高志・・・この手紙覚えている?」

彼女は、一枚の紙を手渡した。

「これは・・・」
これは、幼き日の俺が書いた桜宛の手紙だった。

「まだ持っていたのか」
少し恥ずかしくなった。
内容がないようだし・・・

「当たり前でしょ…そんな告白されたら・・・」

「そうだな・・・」

「ねぇ?」
彼女は綺麗な眼差しで見つめてきた。
「今も・・・今でもこの約束は有効かな?・・・・・・」

この答えに俺は・・・
「ああ、もちろん・・・・・・」

彼女はいきなり嗚咽を洩らした。
そして、俺になだれ込んできた。
ダムの如く・・・





部屋は暗くなり、家の前の外灯に灯が灯る。
桜をなだめたまま、時間が過ぎた。

「高志・・・」
「何だ?」
「私、今とても幸せよ」
「そうか・・・それはよかったよ」

桜は、笑顔だ。
そんな彼女を愛おしく思い、かわいく思う。

下から声がした、
「桜、高志君ご飯よ」

「桜、行こうか・・・」
「うん」


遠くの方で夏の香りがした。

(完)


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