前回分で最終回です。 申し訳ありませんでした。 /************************************************************************/ 【前回と重複してます】 ★ 桜が部屋に入ってきてといってきた。 「はいって・・・いいのか?」
少しドキドキする・・・女の子の部屋に入るのは何年ぶりだろうか・・・。
ドアをゆっくり開ける・・・そこには、綺麗な部屋が見えた。 夕日が入りこんでとても綺麗だ。
「どうしたんだ?早く準備しちゃおうぜ」
桜は、きっちりとした目をしている。 この目は何かを言ってくる…俺にはわかる・・・。 それを見て俺はまじめな顔になる。 「桜・・・何か言うことあるのか?」
「高志・・・この手紙覚えている?」
彼女は、一枚の紙を手渡した。
「これは・・・」 これは、幼き日の俺が書いた桜宛の手紙だった。
「まだ持っていたのか」 少し恥ずかしくなった。 内容がないようだし・・・
「当たり前でしょ…そんな告白されたら・・・」
「そうだな・・・」
「ねぇ?」 彼女は綺麗な眼差しで見つめてきた。 「今も・・・今でもこの約束は有効かな?・・・・・・」
この答えに俺は・・・ 「ああ、もちろん・・・・・・」
彼女はいきなり嗚咽を洩らした。 そして、俺になだれ込んできた。 ダムの如く・・・
部屋は暗くなり、家の前の外灯に灯が灯る。 桜をなだめたまま、時間が過ぎた。
「高志・・・」 「何だ?」 「私、今とても幸せよ」 「そうか・・・それはよかったよ」
桜は、笑顔だ。 そんな彼女を愛おしく思い、かわいく思う。
下から声がした、 「桜、高志君ご飯よ」
「桜、行こうか・・・」 「うん」
遠くの方で夏の香りがした。
(完)
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