長い間、お付き合い頂き、ありがとうございました。
「世界中の全ての人間が自分を憎んでいても構わなかった。 ……ただ、たった一人、里佳子にだけ愛されていれば……」 という、主人公の村上祐貴が、罪を犯した西島里佳子を愛し、信じて待ち続ける 気持ちを軸に書いてみました。 「お互いの姿勢を見ながら競い合い、磨きあう」 友達ってこういうものだ……祐貴にその事を感じさせてくれている親友の今野 の言葉で、祐貴の人柄を表し
「お前と彼女は、出会うべくして出会った『運命の二人』だった。そうだったの だろう。だけど、そこにはどうしようもない傷害があった。言われているだろう? 『神様は自分が気に入った人間には、たくさんの試練を与える』って。お前達は、 神様に気に入られ過ぎた『二人』だったんだよ。でも、神様は分かっているんだ。 お前達『二人』は、この試練を必ず乗り越えられるって。『二人』がどんなに愛 し合っているか、どんなにお互いを大事に思っているか? 今まで以上にその事 に気がつく……神様は、そういう時を待っているんだよ。お前は、彼女を待って いてあげろよな。その事は、お前が幸せになる事なんだよ。お前だけではなく、 彼女も……『二人』が幸せになる事を、神様だけじゃなく、俺も願ってるよ」
今野のこの言葉で、祐貴と里佳子を表わしました。
祐貴が宿泊代を横領する部分は、祐貴の荒んだ気持ちを表現したかったですが、 苦労しました。
また、恋愛小説だけに終わらせたくはなかったので、時効になった里佳子の両 親の殺人事件を絡めましたが、祐貴の義父の村上省三の遺書や、里佳子に会った 動機など、無理があったのではないか? と、まだまだ未熟な部分だと反省して います。
読んで頂いた、ご感想などお寄せ頂ければ幸いと思っています。
次作品の掲載の準備をしていますので、宜しかったら、またお付き合いくださ います様、よろしくお願いいたします。
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