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作品名:俺とバイクと双子の姉妹 作者:ひとけ ゆう

第13回   13
とりあえず出だしは上場で、さほど渋滞には出くわさなかった・・・最初のうちは、下馬の近辺から徐々に車の台数が多くなってきた、やはり休日ともなると
県外よりの観光客が半端じゃない!鎌倉、恐るべし。

後方より二人の運転を見ながらのツーリング、二人ともなかなかいい感じで楽しんでいるみたいだ、もう少し走りやすい状況だったらR134号線を走って海の風を
受けながら行けたのに、この渋滞じゃね〜、まあ今回は我慢してもらいとにかく最終目的地の江ノ島まで行くことに専念してもらう事にしよう、もちろん無事故で。
信号が赤になったところで二人の横に付く。

「大丈夫か二人とも?」

シールドを開け二人に問いかけた。
二人ともこちらに気付き同じくジェットヘルのシールドを上に上げちょっと緊張気味の奏が

「少しだけ緊張してるかな」

「まあ今日が初めてだからな、自分のペースで走ればいいぞ、俺は後ろにいるから置いていくことも無いから安心しろ」

奏はコクッとうなずいた

「マイ、どうだ?大丈夫か?」

あれ?返事が無い、シールド越しに顔をみると、口を一文字にして前を凝視している、肩もガッチリ力が入り見ただけで
体ががちがちになっている、かなり緊張してるな〜マイのやつ。

「まい!」

呼んでみたが信号が青に、二人が発進するまで待つ、奏は何なりと発進、舞は、エンストしていた、
すぐ横にいた俺があわてる舞に「あわてるな、ゆっくりでいいから」

「あわあわ、ま、まずニュートラルに入れて、スターとボタン」

キュルキュルバウーンボー

「よし、エンジンかかった」

「じゃ行きますか!」

一行が走り出しその後は順調で腰越から海に出る手前、江ノ電が路面電車になる区間のところの交差点で
こちらが青信号、当然左右は赤信号、江ノ電もちょうどその信号で停車していた。
そこを通過してR134号線の交差点を右折、祭日は江ノ島大橋の手前までしかいけないので
腰越の友人の所に停めてもらう手筈をしていた、日本料理屋の跡取り息子でR134号線沿いでちんまり細々と
営業しているがかなり繁盛している、めしはここで食べることになっていてシラス丼はこの店の裏メニューとなっている。

「すまんな、良和、」

昼前だったので母屋の庭に4台置かして貰った、

「よ、洋介」

「ん、なんだ?」

「お前、4人と言ってたが」

「ああ、4人だけど」

なんだこいつ?口をパクパクさせて?

「おま、おま、お前がなんで美人4人と・・・・・・・・・・?」

「紹介するよ、こちらが俺の通っている大学のサークルの部長で田島 実さん、で、俺の横にいる二人は見て分るだろ?俺に似ているべ?
双子の妹で奏と舞」

「田島 実です今日はすみません駐輪させてもらって」

「長女の方の奏です、お世話になります」
「次女の舞だよ!兄貴がいつもお世話になってま〜す!」

「田島さんも奏ちゃんも舞ちゃんも、ようこそ、僕はここの料理屋、2代目の山杉 良和といいます、いや〜お三方ともお美しい!今日は美容にも
良いシラスの丼物をご堪能してもらいますのでお楽しみにしていて下さい、でも良かったね二人とも洋介に似ていなくって」

「うるせ〜」

でもよかった、出る前にこいつに電話しておいて、こいつとは高校の同期でこいつもバイク好き!RGV−γ250で峠道を走りまくっていた、家を継ぐ為に卒業後
京都で修行(もともと腕は良かったので一年間の修行で今の板場に立っている)、バイクも乗る時間が無くなり今は裏の倉庫で眠っている。

「どうするよ、先に食べていくか?・・あっ、でもそろそろ店が混み始めるからゆっくりできんし、どうするよ?」

「ああ、とりあえず一回りしてくるわ、」

「じゃあ1時半ごろ来いよ、個室でゆっくりできる様にしておくから」

「ああ、分った!よろしく頼む!」

裏の母屋の庭から出てR134号線に出る、舞が横から「兄貴、兄貴」

「ん、何だ?」

「ここに着く前に電車が踏み切りでもない所に止まっていたでしょ、あそこに行ってみたい」

あれ?こいつ鉄ちゃんだったっけ?でも珍しい光景は関東でもここだけかもしれない、なんてたって自動車用信号で電車が止まっているのだから。

「すぐ裏だから行っているか、部長すみません、いいですか?」

「特に問題ないよん」

奏も珍しいのか舞と先に走って行ってしまった、そうだ、もっと喜びそうな所が有るからそこにも連れて行ってやろう。

「すげ〜すげ〜、電車が道路を走ってる、写真写真!」

携帯のカメラでパシパシ撮り始めた、おいおい、お前ら初めてなのか?ここは鎌倉市だぞ。

「カナ、マイ、もっとスゴイ光景を見せてやろう、ちょっと歩くけど行ってみる」

二人そろって「いくいく!」

と言うわけで衝撃の事故現場に到着!

「さあ〜!これを見ろ!」
 
丁度、江ノ島駅に入る路面のカーブのところに江ノ電が住宅にめり込んでいた!

「これはな、以前雪の日に江ノ電が江ノ島方面から出てくるときにスリップしてこにめり込んだと言う伝説がある!」

二人の馬鹿にした目、あっもう一つあった。

そのめり込み江ノ電の名物江ノ電最中を堪能して江ノ島に向かった。           


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