このクラブに入部して全然気が付かずに一年、部長はご近所さんだった、登校、買い物、遊び、一度たりとも外で会ったことが無い!
裏のガレージから周りを見渡し確信したかのように 「ここって蕎麦屋さんだよね?」
「そうですけど、ここ俺ん家なんです」
「美味しいよね〜ここのザル!」
来たことあるんかい!
「来たことあるんですか?」
「うん、知らずに何回か来てるみたい、洋介の家に」
そりゃそうだ、表は完璧な蕎麦屋してるし、裏は裏でちょっとしたバイクと車の整備場(ただただ汚いだけで部品等が転がっている状態だったが この前、俺と妹3人で片付けた、俺の物が多く雑誌等もありエロ本なんかも中には有るので早めに帰宅し、その辺のところはうまく処分しておいた)
「それより部長、今日お世話になる二人です」
ぺこりとお辞儀をして奏から話し出した
「今日は私たち二人のためにご足労していただき有り難うございます」
奏は俺から見ても、いやいや誰から見ても礼儀正しく真面目だ!
「この前は有り難うございました、今日はよろしくお願いしたいところなんですけど、兄貴とは先輩、後輩以上の仲なんですか?」
こら〜!お前はなに言ってるんだ!かなりストレートに聞きすぎだ〜!
「ん、あ〜、そうかもね、」
えっ!何か意味ありげな答えが返ってきた、そりゃ美人だし、学内ではそこそこ人気があるみたいだし性格がもう少し女っぽかったらな〜んて思ったりなんかして、 期待していいの?いいのかな?
直に聞いた舞が目が点になり口をパクパクさせている、そうそう、奏も舞の横で目が点になっつていた。
実(みのり)が二人に近づいてきて二人の肩を抱き寄せひそひそ話し始めた。
「あたしにも、兄がいるの、よく相談とか聞いてもらったりしてけっこう仲良い兄妹だった。兄が25、あたしが15才の時、仕事の都合で兄がオーストラリアに赴任することになって兄が (3年くらいで帰ってこれるから、そうしたらお前も18で免許取ってるだろうから一緒にツーリング行こうな、楽しみにしてるよ) と言って行ってしまった。そのうち3年が経って帰ってくるのかと思えば (こちらで知り合ったオーストラリアの女性と結婚するから、あっそれから、父さん母さん、6ヵ月後にはお爺ちゃんにお婆ちゃんだかららよろしく、それとミノリ、18才なのにおばさんにしてメンゴな、近いうちにお前もオーストラリアに遊びに来い、そしたらツーリングに連れて行ってやるから・・・アッすまん、電話代大変だから、また電話するよ)で、いまはオーストラリアで親子3人で暮らしているの、奥さんもきれいな人なんだよな〜、姪もハーフだからカワユイし!・・・・、でね、兄と妹の関係がつい懐かしくてちょっとからかっただけ、大丈夫、洋介には勘違いさせておいて。奏ちゃんも舞ちゃんも心配しないで、大事なお兄さんは今は取ったりしないから、ねっ!」
完璧に見抜かれていた二人は赤くなって下を向きながら顔をみ合わせていた。
「はいはい、そろそろ行こうか、洋介!OK?」
何を話しているんだ?俺は完全にカヤの外だった、
今度は自分のバイクに跨りエンジンをかけた、いつもと同じようにいい感じのアイドリングを打っている。
「さていくとしますか、どっちでもいいから後ろに乗れ〜」
「じゃ、おじゃまし〜す、」
こりゃ舞だなこのふざけた口調
「腰のところに掴む所があるから、しっかりつかまっておけよ!」
「了解!それとコンビニに寄ってくれる」
「ああ、判った」
ゆっくり走り出したとたん、腰から胴へと腕を回した、そんなに薄着ではないのだか背中に柔らかい二つの山が当たっているのがリアルに伝わってくる。 何を言ってもヘルメットに音をさえぎられ聞こえていない、まっいっか! まあ大体バイク屋と俺の家の真ん中くらいの距離にあるコンビニに立ち寄った、奏と舞が缶コーヒーを俺と部長に手渡してくれた。
「さて、一服もおわったし、行きますか」
こんどは奏が俺の後ろへ乗ってきた
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「腰の・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
説明する前から奏は腕を回してきた、やはり姉妹・・・同じだ!サイズも! あ〜、俺はやっぱり変態だ、そんな所をしっかり観察している、妹だぞ洋介! そしてバイク屋に向けてCBを走らせた。
バイク屋の前に到着、整備されたCB400SB赤白2台がそろって置かれていた。
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