それは他愛も無い行動だった。
同僚たちと話している時にリコが俺の横にいた。 そして、ある話題の時にそれは起こった。
「えぇ〜ヤダ〜イシザワさん〜!!」 と俺の腕にリコが抱きついて来たのだ。
普通の状態なら何とも思わないことが、自分の感情を抑え込んでいた俺には、会心の一撃となった!!!
(あっ!?やっぱり俺、彼女の事が好きなんだ!!?)
こうして、呆気無く俺の決意は崩れ去り…リコのことを本気で好きになってしまった。
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好きになってしまったら最後、頭の中はリコのことで一杯だった。 仕事中も横目でリコを見ていることが多くなった。
毎日の挨拶が嬉しくて 毎日の会話が楽しくて 毎日、リコの顔が見れるだけで満足だった。
好きな事は事実だが、告白してどうこうしようとは思わないように…自分の中でだけにこの気持ちを留めておこうと思った。 障がい者の自分と付き合って、幸せになれるはずが無い! 彼女の為に影から助けられたらそれでイイと…
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