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作品名:闇の権力者たちの日本近代史 作者:佐々木 三郎

第1回    序 章      ダバオDavaw 
主要登場人物

坂本龍次     自分の人生を求めてフィリピンを
流浪する日本人 
カルロス      スペイン財閥の総帥
マリアカルロス   スペイン財閥の一つカルロス家の一人娘
陳 志淵     ホテルスーパーなどを経営する華僑
ユキ       ミンダナオ出身のジャパユキ。本名 Jonalyn Macappndang
塩崎真知子     元外交官の未亡人
山田 清美     旧日本陸軍中尉の娘
シャハラザード  某国大統領の娘
大平 正義     外務省アジア局長
田中 角英     通産局長
坂本の子供   モニカ(マリア)アナヤ(アンジェリータ)
碧渓(梅雲)碧谷(許細君)南海雄(ユキ) 紀和(清美)
ヤサミーン(シャハラザード)ほか

序 章
 
ダバオDavaw

 坂本龍次はダバオの町を歩いていた。旅に出るとその地を足で歩いてみると案内書、ガイドの説明では感じることのできないのを肌で感じることができる。フィリピンでは珍しくおっとりしたところだ。どこか日本的な雰囲気も漂う。セブ、マニラと違って身の危険を感じることもない。北が山、南が海と地形を頭に入れる。
 今日はお祭り日とか、市役所前の広場にはステージも設けられている。やがて歌と踊りが夜もすがらつづくのであろう。民族衣装をまとった少女たちにあった。マレーシアの衣装に似ている。黒を基調にした長袖のジャケットにロングスカート、山岳民族が着る衣装だ。
 通りにはドリア並んでいる。果物の王様と呼ばれるだけに味はいいが匂いは強烈、それがいいという日本人もいるが。DAVAW の表記に目を留めるとこれはヴィサヤ語で英語ではDAVAOらしい。フィリピン人のウはオに聞こえるのは俺だけでないなと坂本は思った。
 かつてダバウには2万人の日本人が住んでいたそうだ。博物館には財をなした日本人が3階建ての豪邸に住みロールスロイスに乗っている明治か大正の写真が展示されていた。この地は戦場にはならなかったが多くの日本人が亡くなったそうだ。その慰霊碑には線香と花が手向けられていた。日本人が沢山来た、と初老の女が言った。そうか盆だもんな、と坂本は手を合わせた。線香の煙は日本の敗戦、無条件降伏を思い出させる。女は黙々とあたりを掃き清めていた。
 火を貸していただけますかと日本人が近寄ってきた。黙ってライターを渡す。どうですかとピースを勧められた。坂本が頂きますと手をのばすと男は火をつける。ダバオは全市禁煙なのだ。一服すると坂本はああ美味い小さく叫んだ。男はライターと一緒に小さなチップを返してきた。その目はこれをと訴えていた。チップには重要な情報が記録されているのであろう。
 日本のたばこはうまい。ピース一箱20本で千円とは、1本50円=25ペソ。フィリピン製の30倍だ。男はゆっくり喫煙するとではと立ち上がる。どうもと坂本が会釈する。では、どうもの会話は外国人には理解でいないようだ。掃除をしていた女が灰皿を差し出す。指が熱くなるほど短くなったピースを投げ入れる。孫らしき少年が男の捨てたタバコを拾ってきて灰皿に入れる。二人分の請求か、坂本は(掃除代、線香代込みだぞと)50ペソを奮発する。

 トイレでチップをズボンの内ポケットにしまうと坂本はジャパントンネルへ向かう。日本兵が掘った洞窟は直径2m、長さ数百m。戦時中に良く掘ったものだと感心したが、案内の女がこのトンネルはアポ山2945mとsamal island サマール島にも繋がっていますと説明したので驚いた。日本は佐渡の金山採掘技術が脈々と流れているのか。

 ダバオはSARA.DUTERTE女市長がゴミのポイ捨ても禁じているので街は日本並に清潔だ。
Further, in the recent years, we have vowed to keep this city SAFE for everyone who comes here to visit, to tour, or to travel. And we have also kept this commitment to keep this city safe, clean and orderly for everyone who lives here. 
それはそれで結構だが全市禁煙にすることはなかろう。喫煙場所は限られている。喫煙者には苦痛だ。

 ホテルに戻るとフロントの兄ちゃんに女子大生の処女を頼む。手付100成功報酬500の条件、彼女の報酬は?ダバオに連れて行ってやる。部屋の電話が鳴る。2時間ほど眠ったようだ。今からいい女が部屋に行く。わかった。ドアを開けると女子大生が入ってきた。名前はクリスティーン。学生証はUPのものであった。University of Philippinesダヴァオ校。専攻は。経営です、ユキ生協で働きたいです。(ドキ!ユキ生協は坂本の現地妻が経営)処女か。はい。ならVILAT みせろ。(UPは日本の帝大と同様エリートの大学で将来は約束されている。なぜユキ生協に、なぜ売春を、まあいいか)
 出かけるからロビーで待てといぶかしげなクリスティーンを部屋から送り出す。部屋の荷物を確認してロビーに降りる。旧日本軍司令部跡に向かう。ホテルのタクシー1日借り切りで3000ペソなら高くはない。Quirino Avennue を通ってダバオ川にかかる BANKEROHAN Bridge を渡る。Mac Arthur Highwayはマカトウールと発音される。マック アーサー、マック ドナルドと坂本が叫ぶとクリスティーンが笑い出した。車は山に向かっている。山があって川があると落ち着く。

 旧日本軍司令部跡は恋人たちのスイートスポットになっているようだ。今は四方を見渡せるレストランになっているがダバオ湾から上陸してくる敵を迎え撃つには最適であろう。注文はクリスティーンに任せる。苦学生にとって夢のような料理なのだ。運転手には100ペソやってある。運転手たちの待合になっているちいさな店で食事をしているだろう。
 高いですねとメニューをみながら彼女は心配そうに坂本を見つめる。これから激戦が始まるのだからしっかり喰え、あまったら持ち帰りだ。そうですかと勢い良く注文する。激戦の意味わかるか。わかります、この料理おいしい。フィリピン人は今が大事なのだ。後先のことは考えない。色気よりも食い気、この国の高校は4年、大学は20で卒業だ。
 このレストランのサービスは何だ。料理と景色。そうだ、この場所のこの空間を提供しているのだ。建物の建築費、人件費もふくんでいますね。もろもろの費用を差し引いた残りが利益だ、君が経営者ならこの値段をどう思うか。リーゾナブルと思います。だろう、使用人として働くなら大学までゆくことはない、所有者もしくは経営者とならなければ意味がない。そのためにユキ生協で経営を勉強したいです、でも資本を蓄えることができるかしら。
資本は君の才覚次第だ、才覚に資本は寄って来る。私は台北で夜鳴きラーメン屋からはじめてビルのオーナーになっている例をみた。高利多売ですか。そうだ粗利60%はある。セブにも売上月100万の食堂があるそうですね、一人50ペソとして粗利30、毎日100人の客で90万、実現可能な数字ですね。私も行ったことがある、小さな食堂だが客は300を下らない。とすると月270万、すごーい。日本の秋葉原で1uの場所を借りて商売をはじめた男は東京でビルを所有するまでになった。
 どんな商売ですか。家電品販売。資本は。なし。本当に。客がくると注文を取る、他の店から取り寄せて売る。在庫なしで?他人のものを売ってもいいだろう。ディーラーとメーカーの関係かしら。そうわかりのいい娘だ、小売店と問屋との関係も同じだ。小売店と小売店との関係だって同じことですね、具体的には。秋葉原に来る客は商品名型式で探すから後は値段だけ。日本ではメーカーが品質保障しているから、それが可能なのですね、PL製造物責任も興味があります、で、幾らで仕入れて幾らで売るのですか。
 質問でその理解度がわかる。彼女は日本の大学生並の理解力はあるなと坂本は思った。家電品、そうだな、テレビの製造原価は幾らと思う、つまり小売店の粗利=販売価格―流通コストー製造原価とした場合だ。彼女はテーブルの上にノートを広げて書き始める。粗利25価格100流通35とすれば原価40でしょうか。いい線だ、日本では小売店の粗利50、製造原価36だから流通コスト14と言われている。もっとも俺が学生時代の話で今は物流が格段に進んでいるだろうが。高利少売でしょうか、回転率が低いから粗利が大きくないと採算が採れない、うーん、わかりません。
 当たり前だ、原価は企業の最高機密だ、しかし今言った推定は概ね実態に近い数字だろう。坂本は真剣に考え、わからないとはっきり答える女子大生に好感を持った。よく観ると容姿も悪くない、理知的な顔は白痴美とは宇宙と地の開きがある。何を考えているのですか。あの空に瞬く星は日本でも同じだ、いや、日本が多いかな、冬の星座は神秘的でもある。宇宙はどこまで広いのですか。あの北斗七星までどれくらいかな、1000光年だろう、俺たちは1000年前、源氏物語が書かれた頃の光を見ているのだ。GENNJI TAIL? 世界最古の小説、と男心をくすぐる。しかし、ズボンにしまったチップに対する警戒感を緩めたりはしない。彼女の目的はこのチップであろう。

 食後、眼下の夜景を楽しみながら小道を歩く。満月は二人を照らしている。葉月望月なればと坂本はクリスティーンを抱きしめて唇を合わせると首に手を回せて応えてきた。この国で女を口説くのにことばは要らない。手の平をちょんちょんとやればいい。指を握り返してくればOKだ。やってみて気が合えば付き合ってみるスタイルが大切だ。女にだまされるのはスケベ心がみえみえだからだ。日本で余ほどもてなかった男は全財産を巻き上げられることも珍しくない。
 ホテルに着くとバスタブに身を沈める。久しぶりに湯につかる。日ごろはシャワーだけ。クリスティーンが浴室に入ってきた。いいですか。いいよ。私きれいですか。妖精のようだ。本当ですか。若い肢体はきれいだ。ベッドに身を横たえると二人は愛撫を交わした。一つになりたい。処女にしては大胆な。坂本が静かに入ってゆくと少し顔をゆがめる。挿入を浅くして濡れるのを待つ。
 急いては事を仕損じる、それより未だ妙薬に頼ることはないと自負しているがこちらの能力が心配だ。処女地を開拓するのは大変な労力を要する。ああ感じる、もっと深くと脚を絡めてくる。こちらが気を使っているのに。私は宙に浮いています、とろけそう。フィリピン娘は自由奔放だ。ビサヤの女は男好きといわれる。本当に処女か。
 女は坂本の腰を抱いて歓びの声を上げる。女のヴィラは亀頭を執拗に攻めてくる。行きそうだ。キテキテ、カミング。どこへ。天国よ。発射していいか。シュートなあ全部ちょうだい。坂本は果てると息も絶え絶えになる。クリスティーンの鼓動を聞きながら眠りに落ちる。
 どれくらい眠ったか、喉の渇きと空腹に目を覚ます。坂本の下腹部に出血が、え?、シーツにも鮮血が。御腹空いたとクリスティーンも起きてきた。処女だったのか。ええ、どうして。女はシーツの鮮血を見ていやだ恥ずかしいと浴室に走る。坂本もチンチンを洗ってワインを開ける。
 処女卒業おめでとう、乾杯しよう。ありがとう、ソクソクってこんなにいいものなら早く経験しておくべきだったかな。大学を卒業したらいっぱいできるさ。どうして。ソクソクやってたら勉学に身が入らぬだろう。それはそうですね。持ち帰ったグラタンと鶏肉で祝宴をあげる。彼氏は?いるけど子供生む気がしないの。あなたの子生んでもいい、生みたい。しかし、話が上手過ぎないか、身は許したが心を許すのはもう少し様子を観てからだと坂本は思った。むしろ警戒感を抱いたが気取られる程野暮ではない。

 チェックアウトの際枕元に100ペソのチップを置く。そんなに?初夜代だ。いやだあ、恥ずかしい。(出血が、処女が?)洗濯代込みだ。この国で20過ぎの処女は気持ち悪いとされる。よほど持てないと言外に?フロントでおめでとうと言われる。枕元の口止め料は利かなかったか、フィリピン人には秘密はない。
どうでした?えかったけどくたくただ。何回。3回。それはすごい、ご苦労様でした。そうだ、君の報酬と500渡す。要りませんよ、過分のチップは禁じられています。ズボンのポケットのチップを確認する。これは俺と君との契約だ、君は約束を履行した、俺も約束は履行する。しかし。男が出した金を引っ込めるわけにはいかない。恐れ入ります。
 セール会計ができました。少し高いな、君は美人だから安くしろその分の半分をやろう。2000ペソ安くします。そうだろう君ならできると思っていた、君たちの取り分だと1000を渡す。やはり受け取れません、バレタラ馘になります。これは商取引の交渉である、客に値切られたと言えば良い。そうですね、もらおうか。もらいなさいよ、あの店のケーキ美味しいわよ。セール、彼女は何人ですか。3人。今度の彼女を大切にしますか。当たり前だ。私5人目に立候補する。私も。もう定員だから。欠員がでたら声掛けてくださいね。憶えておこう。

 ダバオ空港は国際線がある。垢抜けた空港だ。ダバオは日本人に向いている。搭乗検査をして搭乗口へと向かおうとすると『あなたは日本のヤクザですか』と空港警察に職務尋問される。違うけど、どうして?若い娘連れの日本人が搭乗するとの通報がありましたので。いいだろう、質問をつづけろ。別室に通される。やはり尾行されているのだ。
 この国ではブラックリストと同姓同名という理由で留め置かれる。年齢、人相、身長などは考慮しない。警察の無犯罪証明が出るまで数日間留置所暮らしということも少なくない。役人がその職務を行うに当たって一般人に与える苦痛、不快を気にしないのは日本も同じだがここは酷過ぎる。賄賂か保身かは顔付で判断できるが高圧的態度には弱い。
 「君はこの仕事が嫌いなようだな、だがこの仕事を失うと生活できるかな。」いえ、私はこの仕事に誇りを持って職務を忠実に果たしております。「君はヤクザがどういうものか知っているのか。」詳しくは知りません。「ネットあるか、これを 見て研究しろ」とYutubeを示す。こんなに凶暴なのですか。その男凶暴につきを見入る。 「それはドラマだ、本物はこれだ。」警官が集まってくる。「それより君は通報だけで私に質問した、これは違法である。日本の外務省から苦情をマラカニアン入れさせる。これは外交問題になるな」
 警官の顔が強張る。私には妻と5人の子供がいます。「この職を失いたくないか。」失いたくありません。「だろうな、で、どう落とし前つける?」オトシマエ、我々は友人であるから話をしただけです。ダバオで困ったことがあったら連絡してください、助けにゆきます。「言葉は易しい、行動を示せ。」この人形ダバウの土産にしてください。どうせ観光伽客からいちゃもんつけて巻き上げたものだろう、「貰っておこう。」
携帯が鳴る。ユキからだ。「ディー今どこ、何してる。」「ダバオ空港警察の取調べを受けている。」「警官に代わって、Jonalynです、うちの旦那に無礼は許しませんよ。」国会議員、わかっております、マム。警官は冷や汗をぬぐっている。
 
マニラ行きに搭乗するとクリスティーンが耳元でささやく。すごいわ、警官を脅すなんて、あなた本物のヤクザ?かもな。うそ。お前は美人だから売春宿に売り飛ばすと5ミリオンにはなるな。あなたは良い人だからしないわ。どうかな、人は見かけによらぬからな。
ある日本人が売春宿で12歳の少女を買った。処女喪失代50万ペソ当時の為替相場で250万円位だった。しかも少女が妊娠したので月15000ペソの仕送りをしたらしい。生まれた子供はその両親が育てる、なんと若い母親か。少女の人生は激変する。日本人は打ち出の小槌なのだ。その後も次々と日本人を咥え込んでいる。少女も「私精液が好き、名器を持っている」と公言して憚らないから天性の性技を備えているのだろう。

 マニラ空港にはカルロスの運転手セヴァスチャンが迎えに来ていた。『セヴァつけられている、小型車のナンバープレートを隠せ、パトカーには警察署へ追い込むよう依頼せよ』と携帯電話で指示してある。ユキは国会審議が長引いてこられないとテクストしてきた。チップを狙っている連中とのカーチェイスを考えると好都合だ。
他方ユキには『2台の車を追跡する不審車を検問して住所氏名顔写真を集めるよう警察に依頼せよ』と指示した。集めたリストは陳、カルロス、ハジ議長に分析を依頼するつもりだ。坂本は早くチップの中身が知りたかった。重要な情報が書き込まれているはずだ。
 空港からアヤラ通りに出てモールで買い物をする。クリスティーンに長袖のジャケットと少し派手な衣服を買い与える。運転手が「セール口止め料寄越せ」という。「お前に口止めなど効くはずがない。奥さん孝行したい。」「最初からそう言え、ユキにばれるのは時間の問題だ」「色男は苦労するなあ」「500遣るが変な事したらばらすぞ」「俺奥さん怖い、俺の取り分なくなる」
 モール内の食堂で早めの昼飯をとる。「しっかり食っておけ、腹が減っては、戦はできぬ」「ねえセールの彼女何人?」「俺が知る限りでは3人」「でも彼は4人と言ったわ」「あんたが4人目だろう」「どうしてお前は口が軽いのだ、死んでも口を割らないのが男の友情というものだ」。
小型車の運転手がやってきた。黙って親指を立てる。クーヤ飯でも食ってくれと200渡す。点検整備、ガソリン満タンだ。男は車の鍵をテーブルに置く。
 地下の駐車場で小型車に乗り換える。カローラの海外生産車だ。NOプレートには女優の水着写真が貼り付けられていた。フィリピン感覚なのだろう。アヤラ通に出ると交通警察が停止を求めてきた。交通警察は陸運局が担当している。無視しろ。とまもなく白バイが追いかけてきた。
 セヴァスチャンは車を降りると。「これはセクシーだと叫ぶ」「でも俺がやったんじゃないぜ。」「違反は違反だ。俺たちモールで買い物して食事をした、それが罪なのかい。」野次馬が笑い出す。「欲しかったら自分で剥がせ、白バイに貼り付けたらうけるぜ、」と言い残して車を発進させる。
 白バイの追跡も再開される。水着女優の車を白バイが追いかける、フィリピーナも噴出す。「良い感じだ。」「セールといるとこれだから面白い」。白バイの数が増える。カローラは追い詰められてマニラ警察署で御用。

 坂本は警察署長の出迎えをうける。「テレビ局が遺跡映像提供に5万ペソ置いてゆきました」「それは安い、少なくとも演出料10万は取ってください、彼の肖像権侵害で訴えると脅しては」「そうします」「バギオ警察には署長から」「了解しました」「本論のほうは?」「3台検問しましたが容疑が見当たらないので釈放しました」「お手数かけます。おーいみんな、署長がポケットマネーで不審車一台に500の特別ボーナスを出してくれるぞ」と警官たちに声をかける。


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