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作品名:遼州戦記 保安隊日乗 番外編 作者:橋本 直

第9回   突然魔法少女? 9
 耳を劈く叫び声、誠は意識を取り戻したが、それと同時に腹部に蹴りを受けて痛みのあまり悶絶した。
「大丈夫?誠ちゃん」 
 目を開けると目の前に寝巻き姿のアイシャがいる。ハッとして誠は起き上がった。まず自分が全裸であること、そして二回目の蹴りを繰り出そうとしているパンツ一丁の要の姿を見て誠はそのまま部屋から飛び出した。
 廊下で鉢合わせたのは菰田だった。口をあけたまま全裸の誠を見つめる菰田。誠は押さえきれず生理現象で大きくなった股間を隠しながら部屋を確認した。確かに自分の部屋である。だが、そこには寝巻き姿のアイシャと胸をはだけた要がいる。
「あのなあ、神前。野郎ばかりの男子寮だけどな、今じゃ貴様の護衛ってことでクラウゼ少佐や西園寺大尉、そしてあのカウラ・ベルガーさんまで……」 
「呼んだか?」 
 そう言って誠の部屋から顔を出したのはいつも寝巻き代わりにジャージを着ているカウラだった。
「オメエが騒ぐからだろ?」 
「なによ!誠ちゃん思い切り蹴飛ばしてたのは要ちゃんでしょ!」 
「馬鹿野郎!こいつの手が……胸に……」 
 誠の部屋の中からは暴れているアイシャと要の声が響いている。
「おい、全裸王子。ちょっと面貸せ!」 
 そのまま誠を引っ張って行こうとする副寮長の菰田をカウラが押しとどめた。
「すまない、菰田!これは……その……私が……」 
 そう言って手を合わせるカウラ。カウラのファンクラブ『ヒンヌー教』の教祖である菰田がカウラに手まで合わせられて言うことを聞かないわけが無い。
「そ、そうですね。神前!全裸で廊下を歩くのは感心しないぞ!では!」 
 さわやかな笑顔を残して去っていく菰田。ただその変身の早さに呆然とする誠も、すぐに自分が全裸であることを思い出して前を隠す。
「神前……貴様は酒が入るとすぐ脱ぐくせに……とりあえず入るぞ」 
 そう言って誠の手を引いて部屋に入るカウラ。中に入るとさらなる混乱が待ち構えていた。じりじりと間合いを縮めるピンク色のネグリジェ姿のアイシャと半裸でファイティングポーズをとる要。
「いい加減にしろ!人の部屋で暴れるんじゃない!それと西園寺、胸を隠せ!」 
 カウラの言葉にアイシャと要はようやく手を下ろした。
「ああーかったりい。まあいいや、アタシは部屋に戻るわ」 
 そう言うとそのまま半裸の自分の姿を気にしないで部屋を出て行く要。
「良いんですか?」 
 箪笥から取り出したパンツをすばやく履いて一息ついた誠がカウラにたずねる。
「ああ、あいつはいつも朝起きるとあの格好でシャワーに行くからな」 
 カウラの言葉に誠は言葉を失った。この寮には50人以上の男性隊員が暮らしている。そこに裸の美女が現れたら……しかし、考えてみればこの寮に軍用義体のサイボーグである要をどうこうできる度胸のある隊員はいるわけも無いわけで、できる限り彼女を避けて動いている諸先輩の苦労に誠は心の中で謝罪した。
「それよりなんで……って僕がなぜ全裸か……はいつものことだからいいんですけど、なんでお三方が僕の部屋に……」 
「そんなことは重要なことじゃないの!ついに我々は勝ったのよ!」 
 高らかに携帯端末を掲げるアイシャ。カウラと誠は何のことかわからず呆然と目の前で今にも踊りだしそうな様子のアイシャを眺めていた。
「勝ったって……何がです?」 
 誠の間抜けな質問に呆れるアイシャ。カウラもようやくジーンズと現在放映中の深夜枠の魔法少女のTシャツを着た誠の肩に手を乗せた。
「こいつのわがままが通ったってことだ」 
「わがままなんて言わないの!これは夢よ!ドリームよ!」 
 そう言って大きく天に両手を広げ自分の紺色の携帯端末をかざしてみせるアイシャ。まだ誠は訳がわからず二枚目のシャツのボタンをはめるながら得意満面のアイシャを眺めていた。
「夢って……?」 
「私達は昨日なんで大騒ぎしたんだ?」 
 カウラに言われて誠は思い出した。アイシャのオリジナル魔法少女映画化計画に巻き込まれてキャラクターの絵を描きなぐった昨日を。そして合体ロボ推進派のシャムと吉田の連合と支持層を求めてあちらこちらのサーバーに進入を繰り返した島田達の戦いを。
「アレって本当だった……でも吉田さんがそう簡単には引かないと思うんですけど」 
「お前はまだまだだな。あの人は極端に飽きっぽいんだ。それにシャムに神前の描いた絵を見せたらはじめは色々文句を垂れていたみたいだが……」 
 そう言いながらカウラはアイシャの端末を奪い取って誠に見えるようにして画面を開く。そこには吉田の『飽きたからよろしく!』という言葉が踊っていた。
「本当に飽きっぽいんですね。でもなんで僕は要さんに蹴られたんですか?」 
 そう言ったとたんアイシャの目が輝く。同時にカウラの顔に影がさす。
「さっき要ちゃんが言ってたじゃないの。寝ぼけて誠ちゃんが要の胸を……」 
「そんなことよりだ!貴様が今日の朝食当番だったろ!さっさと行け!」 
 カウラが顔を真っ赤にして突然そう言うとそのまま誠は部屋を追い出された。
「なんで……ここ僕の部屋なんですよ……」 
 そう言いながら未練タラタラで自分の部屋の扉から目を放すとそこには島田がいた。日差しの当たらない寮の廊下は暗く誠からは島田の表情がよく見えなかった。
「おはようございます?」 
 恐る恐る切り出す誠。誠達の東塔ではなく西塔の住人島田が目の前にいるのには訳があるに違いないと誠は思った。島田はこの寮の寮長である。お調子者だが締めるところは締めてかかる島田がこの状況をどう考えるか、誠はそれを考えると頭の中が真っ白になった。
「大変だな。お前も……」 
 島田の顔は同情に染まっていた。そのまま大きくため息をついてくるりと方向を変え、そのまま廊下を階段へと向かう。誠はとりあえず怒鳴られることも無かったということで彼の後ろについて行った。
「ああ、アイシャさんが勝ったそうですよ、今度の自主制作映画」 
 そう言った誠にまったく無関心というように島田が階段を下りていく。
「そうなんだ……どうせ吉田さんが飽きたんだろ?執念深さじゃクラウゼ少佐に軍配が上がるのは見えてたからな」 
 降りていく島田。そこに香ばしい匂いが漂ってくるのに誠は気づいた。
「あの、朝食の準備。僕が当番でしたよね?」 
 誠の言葉に頭を掻く島田。
「おはよう!神前君!」 
 廊下をエプロン姿で駆け出してきたのはサラだった。思わず得意げな島田を見てニヤリと笑う誠。
「島田先輩、隅には置けないですね!」 
 島田は誠に冷やかされて咳払いをしながら一階の食堂へと向かう。誠も日ごろさんざんからかわれている島田に逆襲しようと彼に抱きついているサラを見ながらその後に続いた。
「班長!お先いただいてます!」 
「班長!サラさんの目玉焼き最高です!」 
「班長!味噌汁の出汁が効いてて……、この味は神前の馬鹿には真似できないっす!」 
 入り口にたどり着いた島田に整備班員達が生暖かい視線と冷やかす言葉を繰り出してくる。彼は入り口の隣、シャムがとってきたと言う山鳥の剥製の隣に置かれていた竹刀を握り締めるとそのまま部下達の頭を叩いて回る。叩かれても整備班員はニヤニヤした顔で島田を見あげるばかり。他の部署の隊員も食事を続ける振りをしながら顔を真っ赤にして竹刀を振り回す島田を面白そうに眺めていた。
「島田先輩大変ですねえ」 
 とりあえず整備班の隊員を全員竹刀で叩いた後の島田の肩に手を伸ばした誠だが、振り向いた島田の殺気だった目に思わずのけぞった。
「正人……迷惑だった?」 
 瞳に涙を浮かべていれば完璧だろうという姿でエプロンを手に持って島田を見上げるサラ。
「そ……んなこと無い……よ?」 
 そこまで言いかけた島田だが、思わず噴出した整備班員に手に取ったアルミの灰皿を投げつける。
「なんだよ、サラ。来てたのか?飯にするぞ、神前」 
 秋も深いというのに黒のタンクトップにジーンズと言う姿の要が頭を掻きながら現れる。彼女を見つけるとサラはすばやく要の手をとって潤んだ目で見つめた。
 はじめは何が起きたのかわからない要だが、しくしくと泣きながらちらちらと島田を見つめるサラに少しばかり戸惑ったように島田に目をやった。
「おい、島田。なんかしたのか?」 
 一度は威厳を持ち直したかに見えた島田だが、そんな言葉と共に要のタレ目に見つめられてはすべては無駄だったと言うように手にしていた竹刀を入り口の元の位置に置いた。整備班員は小声で囁きあいながら上官である島田の萎れた様を生暖かい目で見つめている。
「まああの明華の姐御とタコ明石が婚約する世の中だ。別にテメエ等がくっつこうがアタシには関係無いしな。サラ、泣くなよ。あとで島田は締めとくから。まずは飯だ。出来ればこいつの分も」 
 そう言うと誠の手を引いて食堂のカウンターに向かう要。厨房にはサラとセットとでも言うように同じ運用艦『高雄』のブリッジクルーの火器管制主任のパーラと操舵士のエダが当然のように味噌汁と鯖の味噌煮を盛り付けていた。
「そう言えば、今日は第二小隊は非番でしたっけ?どうするんですかねえ」 
 今度は逆に要の足元をすくおうと島田が要に話を向ける。
「ああ、そうだな。今日はどうするか……なあ、神前」 
 エダから鯖の味噌煮を受け取ってトレーに乗せた要が誠を振り返る。誠は要の胸の揺れから彼女がブラジャーをしていないことに気づいて頬を赤らめた。
「僕は……一昨日冬コミの原稿も上げましたから予定は……」 
「神前。いいのか?アイシャさんは今日出勤だぞ」 
 島田は誠を見つめている。その同情がこもった瞳に誠は少し戸惑った。
「そうですね。それが……!」 
 すぐに誠は気がついた。今日は第一小隊と第四小隊が待機任務。第三小隊が準待機で第二小隊は非番だった。運行部副長のアイシャと第一小隊の吉田とシャム。この組み合わせで映画の筋を決めるとなれば、当然非番明けの誠達第二小隊にとても飲めないような内容の台本が回ってくるのは確実だった。
「吉田さんとアイシャさん……最悪の組み合わせですね」 
 誠のその言葉に顔色を変えたのは要だった。手にしたトレーを近くのテーブルに置くとそのまま食堂を出て行く。
「それでお前はどうするんだ?」 
 他人事のようにニヤつく島田の顔を見ながら苦笑するしかない誠。考えてみれば昨日デザインした時点でかなりおかしな配役になることは間違いないと誠は思っていた。
 魔法少女モノと言うことだったが、なぜか特撮モノのようなデザインの衣装を着ているキャラが多かったり、本当にこの人が出てきていいのかと思うようなキャラも数名思い出せた。首をひねりながら要のトレーが置かれたテーブルの向かいに座った誠だが、そこに勤務服のワイシャツを着る途中で要に捕まったアイシャが耳を引っ張られながら食堂に連れられてくるのが目に入った。
「なによ!みんな見てるじゃないの!それに痛いし!」 
「んなことどうでもいいんだ!それより……」 
「良くないわよ!」 
 要の手を叩いて耳を離させるとそのまま廊下に消えていくアイシャ。食堂の中の男性隊員はただなにが起きたかわからないと言うように口をあけたまま舌打ちする要を見つめている。
「西園寺さん、それはちょっと……」 
 誠は立ち上がって要が相変わらずアイシャの耳を引っ張って立っている入り口に向かう。どうにかしろと言うような視線を島田が誠に投げてくるのが誠もどうすることもできずにそのまま要を見つめていた。
「なんだ?あ?神前はあいつの……あのアホに台本を公衆の面前で読み上げても平気だとでも言うのかよ。しかも子供が見れるようなものには絶対ならねえんじゃねえか?」 
 そう言いながらそのまま何も言えずに立ち尽くしている誠と島田の目を見てアイシャの耳から手を離すと誠が置いた自分の朝食のトレーの前にどっかりと腰をかけた。そしてそのまま何も言わずに猛スピードで朝食を食べ始める。
「まあ、アイシャさんも多少は常識がありますから」 
 入り口でつかまれていた右耳を抑えて苦痛に顔をしかめているアイシャ。誠はとりあえずしゃべる元気もないというようなアイシャに代わって取り付く島があるかどうかわからない要に口ぞえをしてみる。
「オメエ等の『多少の常識』ってなんだ?登場人物はすべて18歳以上とか言うことか?」 
 明らかに苛立ちながら少しは骨もある鯖の味噌煮を骨ごとバリバリ噛み砕く要。
「まあ、うちは実際最年少のアンが18歳だから本当にそうなんですけどね」 
 そう言った島田に要が汚物を見るような視線を浴びせる。
「あ、すいません」 
 島田もその迫力に押されて黙ってパーラの差し出した朝食の乗ったトレーを受け取り誠の隣に座る。
「じゃあアイシャさんについて行けばいいですね。どうせ暇だし」 
 思わず誠はそう言っていた。要の顔が急に明るくなる。
「そうだな、神前。付き合えよ!それとカウラも連れて行けばなんとかなるだろ」 
 簡単な解決策に気づいた要は瞬時に機嫌を直して白米に取り掛かる。誠はようやく騒動の根が絶たれたと晴れやかに食堂を見回した。
 その時不意に隊員達の顔が怪訝そうなものになる。誠はその視線の先の食堂の入り口に目を向けた。
「おはようございます!お姉さま!」 
 楓の声で思わず要が味噌汁を噴出した。入り口にはサングラスにフライトジャケット、ビンテージモノのジーンズを着込んだ楓と、同じような格好の渡辺が立っていた。
「お姉さま!大丈夫ですか?僕、お姉さまに会いたくって……」 
 そう言って要に駆け寄るとポケットから出したハンカチで噴出した味噌汁で濡れた要のシャツを拭く楓。彼女はテーブルの上を拭こうとふきんを持ってきた誠に明らかに敵意に満ちた視線を送ってくる。
「なんで、テメエがいるんだ?教えてくれ、なんでだ?」 
「それはお姉さまと一緒にお出かけしたいと……」 
 そう言って頬を染める楓。食堂の隊員達すべての生暖かい視線に要は次第に視線を落していった。
「ああ、今日はだな……ちょっと隊に用事があって……」 
 不安そうな誠を見ながらつぶやく要。そのうろたえた調子に笑みを浮かべた楓が輝くような笑顔を浮かべて要に歩み寄ってくる。
「もしかして訓練とかなさるんですか?僕も入れてください!」 
「いや、そう言うわけじゃねえし……」 
 楓に迫られる要が助けを求めるように誠を見つめる。その気配を察して楓が睨みつけるような視線を誠に向ける。誠はただ冷や汗が額を伝うのを感じながら箸を握り締めた。
「嵯峨少佐、ちょっと僕達はアイシャさんの手伝いがあって……」 
 すぐに感じるあからさまな敵意。誠はひやひやしながら要のそばに立って誠をにらみつけてくる楓を見上げていた。
「ああ、神前曹長。クラウゼ少佐の手伝いですか……それじゃあ僕達も手伝います!」 
 あっさりと答えてさらに要の手をしっかりと握り締める楓。要は誠がまったく頼りにならなかったことに呆然としながらじりじりと顔を近づけてくる楓に耐えていた。
「おい!そんなくっつくな!息がかかるだろ」 
「僕は感じていたいんです!お姉さまの吐息や鼓動や……」 
 百合的展開に食堂の男性隊員の視線が泳ぎながらちらちらと要と楓を見ているのがわかる。それを見ながら誠は自分に刺さる視線の痛さに頭を掻く。
「要、貴様の負けだ」 
 いつの間にか要と楓のそばに立っていたカウラの一言に楓の顔が笑みに占められる。島田が冗談で言い出したことから誠が会長にされていた保安隊ポニーテール萌え協議会が押す二大ポニーテールのカウラと楓。そんな二人がそろって自分に視線を向けるのを感じて誠の鼓動が高まった。
 エメラルドグリーンの髪を質素な緑色のバンドで巻いたカウラのポニーテール。戦国時代の姫武将と言った感じに白い布で後ろ髪をまとめ、両のこめかみから垂れる髪を白い髪留めでまとめた和風の楓のポニーテール。ギャルゲーではポニーテールのヒロインを最初に攻略することに決めている誠にとっては天国ともいえる状況だが、周りの視線がその喜びを完全に打ち消す効果を発揮していた。
「なに?手伝いに来てくれるの?」 
 それまでずっと要に引っ張られた痛みで右耳を抑えてうずくまっていたアイシャまでもじっと見つめあう要と楓を眺めている。
「ああ、アタシは心が広いからな。神前も結構やる気みたいだし」 
「え?僕が」 
 要の言葉に唖然とする神前だが、目の前の女性陣の視線が恐ろしくて誠はただ頷くしか出来なかった。
「じゃあ、朝食ね。それとカウラちゃんの車は四人しか乗れないから……」 
「私の車がありますから」 
 黙って状況を見守っていた渡辺の言葉にアイシャが満足げに頷く。
「そうね、それじゃあ楓ちゃんはかなめちゃんの車で移動。私達はカウラの車で四人と。足の確保とスタッフの確保は完了。それじゃあ朝食にしましょう。楓ちゃん達は食べたんでしょ?ああ、お腹すいちゃった、さっき誰かさんが追い回したりするから」 
 そう言いながらカウンターに向かうアイシャ。両手を広げてお手上げと言うようなしぐさをしてその後ろに続くカウラ。すっかり主導権をアイシャに取られて、要はただ不味そうに味噌汁をすする。
「休日。つぶれてしまいましたね」 
「ったく……何が悲しくて非番の日に隊に行かないといけねえんだよ」 
 いつものようにアイシャに仕切られたことに不満を吐き出す場所を探すようにぶつぶつとつぶやきながら要がそのまま味噌汁を飲み干す。島田とサラはそんな要を同情の視線で見守っていた。


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