@摩耶大学 ふたつ並んだハイパーメグのシールドルーム 右側には井上、左側には小太りの中年男性・高橋が装置の椅子に座っている コントロールルームで下地がふたりの男性にアナウンスする 下地 実験は、一時間程度を予定しています。もし身体に変調があれば、すぐに言ってください コントロールルーム後方のドアが開き遠藤が入室する 政岡 遠藤さん 遠藤 すみません。間に合いましたか 天根 どうぞ、後ろの席へ 遠藤がパイプ椅子の座り、隣に資料を抱えた政岡がつく 政岡 右の男性が井上さん。路上生活しているときに、金融業の男にトランシングした経験を持っています。左側は高橋さん。高橋さんは勤務中にトランシングされた経験を持つ警備員さんです。ガンマ波の波形が似ているので選ばれましたが、うまくいくかどうか、まったく未知数です 下地 それでは、実験を始めます。正面にあるモニターを見て、できるだけリラックスしてください。(振り向いて天根に)では 天根 それでは実験を始めますが、非公式実験ですので、くれぐれも今回の実験結果の口外は無用に願います コントロールルームと二台の装置がある部屋との間にある空間に、ふたつの立体的な脳の3D画像と脳波の流れが浮かびあがる デジタル時計の時刻は15:30
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