遠い空から俊の声が聞こえた。ただ、「それでいい」としか聞こえてこなかった。
何のために、今があるのか、一体私の使命は何なのか。自問自答しながら、涼子は日々を送っていた。恋愛に関しては臆病な涼子も最近、気の許せる友人が出来た。
俊をなくしてからというもの、全くっそういう気分になれなかったが、安心できる場所を確保できたみたいだ。
これから、どう繋がっていくのか分からないがきっと、答えを出すことが求められる時が来るだろう。 どんなことがあっても俊のことは忘れられないが、全てを受け入れてくれる異性が出来たらきっと新しい日々が続いていくことだろう。
理彩と辻の件は抗争で巻き込まれたことに警察は判断したようだ。 憎しみと裏切りにしか執着出来ない者達は必ず同じ報いを受けるものだ。
俊がいなくなっても、私のストーリーは続いていく。それだけは確かだ。私が生きている以上、私は信じた道を行く。そう心に強く誓った。
「俊、見守っていてね」その言葉を胸に涼子は新しい道を歩き出した。 時間は新たな時を振り子とともに刻み始める。
〈了〉
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