そんな時だった 永遠と続きそうだった一本道の路肩にぼんやりと建物が見えてくる 近づくにつれて大きくなっていくその建物は、これまでの古びたガソリンスタンドではないようだ そして、ついにその建物に到着する 木材で造られた外観は俺の望んだホテルそのもので、この辺には場違いというか、合っていない だが、そんなことどうでもいい とりあえず、休める場所があった、と俺は安心した 客が入っていないのか、はたまた客は皆、徒歩で来ているのか 駐車スペースがなければ車もなかった 仕方なくバイクはホテルの横に沿うように停めて、ヘルメットを外し、バイクと共に厳重にロックした バイクから降りて積んであったバックパックを背負い、いよいよホテルに入る
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