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作品名:旅する写真家 作者:うすしお

第3回   3
さっきの町をでて、そろそろ一時間くらいか・・・            
(......ずっと一本道だな)
                                   
バイクの単調なエンジン音
そして、ただ前を見つめるだけという動作                                                    
なんだか妙な気分だった
                                    
さっきまでいた町は活気があって、俺の気分も自然と明るかったが      一歩町を出ると地平線まで広がる荒野
その殺風景な場所に虚しく敷かれた、永遠と続きそうな一本のまっすぐな道                                      
時折目を引く建物といえば
客が数年入ってなさそうな古びたガソリンスタンドくらいだ                                             なんだか頭がおかしくなりそうで、睡魔もゆっくりと襲ってくる
                                   
(ヤバいな、どこかで休憩するか)
                                   
とはいえ、こんな殺風景な道に休憩できるような所があるだろうか?
俺としては気軽に休めそうな喫茶店が理想的だが              
                                   
(贅沢は言えないよな)


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