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作品名:旅する写真家 作者:うすしお

第1回   1
「ここはもういいかな」                  

無限に広がる青空の下で、俺は一人呟いた                 

全てのことを掌握したようなこの青空を見ると              

すべての悩みがどうでもよく思えてくる

昨日、遥か彼方の国にいる編集長に怒られたことも
             


(考えても仕方ないか、次行こ)

               

こんな浅い考え方でよく生きてこられたな、と思う
            

この町ではあまり収穫も得られなかったので、そろそろ次の町に行かなければな
らない
                                

そこで、俺は大きなバックパックからここ一帯の地図を取り出す
                                    

(さて次は、っと...)
                          
                                    

いままで寄った街や村にはバツの印を打っていた              

この国で印がないのはあと一つ                      
  
                               

(できれば行きたくなかったな)                        
                                 
もう昼だ                               

今からこの町を出て、次の町につく頃には夜になっているだろう


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